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株式会社ビザビコミュニケーションズ  HANPU!オカヤマPROJECT

株式会社ビザビコミュニケーションズ  HANPU!オカヤマPROJECT

プロジェクトの特徴

  • 地元素材を使った新たなものづくりへの挑戦に、イオンモール岡山のオープン前からマスコミ各社も注目。
  • プロジェクトのプロセスをオープンに。クリエイターのモチベーションを刺激。
  • 地元企業も全面サポート。帆布の新たな活路を提供。

国産ジーンズから備前焼のような伝統工芸まで、さまざまなものづくりが息づく岡山県。2014年12月にオープンした「イオンモール岡山」は、そんな岡山の魅力を伝える新しいものづくりゾーン「ハレマチ特区365」を開設。 “Make! in Okayama”をコンセプトに掲げるこのスペースに何ができるのか。最初のチャレンジは、商品化を視野に、倉敷帆布を使ったデザインプランを募集する公募プロジェクト「HANPU!オカヤマPROJECT」でスタートしました。

「ハレマチ特区365」のコンセプトメイクにも携わったロフトワークは、公募のデザインから、Webサイトの構築、記事・動画制作、イベントの企画と実行まで、地元企業の株式会社ビザビコミュニケーションズ(以下、ビザビ)と協業しながらプロジェクトを進行。同社第1営業企画グループの竹井大高(だいすけ)氏と企画開発グループの河内猛(こうちたける)氏と共に、ものづくりの可能性を広げる新たなアプローチを振り返ります。

公募プロジェクトを通じて、倉敷帆布の良さを全国に発信する新たなチャンス到来

竹井(ビザビ):「ハレマチ特区365」の開設にあたり、“Make! in Okayama”というロフトワークと策定したコンセプトを世の中に伝える必要がありました。当社は、岡山を中心にタウン情報誌などを通じて数多くの情報発信を支援してきましたが、全国に向けてとなると経験がありません。

株式会社ビザビコミュニケーションズ 第1営業企画グループ チームマネージャー 課長 竹井 大高氏

そこでロフトワークの多岐にわたる提案をイオンモールと検討していたとき、2万人のクリエイターネットワークを活用して、岡山の素材を全国に発信するというアイデアに心を動かされたのです。その先に可能性が広がる予感がありました。

河内(ビザビ):「倉敷帆布」を全国のクリエイターに使ってもらい、新しいプロダクトをデザインし、実際に生み出していくというプロセスは、オープン前から「ハレマチ特区365」が目指すものづくりを具現化し、全国に発信していく上で非常に有効と考えました。また、岡山にも倉敷帆布を知らない人がたくさんいます。そういう意味でも、改めて素材の良さを深堀し、全国にPRするチャンスであり、地元帆布メーカー「タケヤリ」にも二つ返事で協力いただけることになりました。

株式会社ビザビコミュニケーションズ クリエイティブグループ グループマネージャー 部長 クリエイティブディレクター 河内 猛氏

森内:岡山について勉強する中で「倉敷帆布」に着目したわけですが、過去に数々の公募プロジェクトを手がけてきた当社でも、1つの素材に絞って公募するのは初めての経験でした。また、地元企業ではない当社が参加するだけの価値を生み出さなければ、というプレッシャーもありましたし、公募は東京、その他は京都のロフトワークメンバーがメインに動き、東京、京都、岡山の3拠点でプロジェクトを進行する難しさもありました。

公募プロセスをオープンにしてクリエイターの創作意欲を刺激。200点もの応募数を獲得

小原(ロフトワーク):公募概要が決定した段階で参加したのですが、帆布と聞いて思い浮かぶのはトートバッグぐらい。周りに聞いても答えは同じでした。そもそも我々がイメージできないのに、クリエイターにとって考えがいのある公募を設計できるはずがありません。

ロフトワーク 小原 和也

公募開始まで約1ヵ月というときに工場見学の機会に恵まれ、現地でその歴史に触れて圧倒されました。我々自身が帆布をきちんと学ばないと伝えられないのだと、改めて認識した瞬間です。そこからは現場の担当者にものづくりを一つひとつ教えていただき、自分なりに何ができるかを考えながら公募内容に落とし込んでいきました。

岩崎諒子(ロフトワーク):プロジェクトの実施意義として、帆布という素材をクリエイターの視点からリフレーミングし、すでにあるデザインプロダクトとは異なる「オルタナティブな帆布のイメージ」を導き出さなければなりませんでした。すでにさまざまなデザイナーの方が国産帆布のプロダクトに取り組んでいて、バッグや小物などいいものがたくさんありました。それら既存のプロダクトとの差別化を図るために、私たちが目指したのは素材の「未来」を提示するデザインです。新しい視点から広く可能性を問うべく、募集部門の設定には頭を悩ませました。

結果、帆布の特性を活かしつつ、新しい活用の道を探り、さらに商品化実現化を目指す募集部門とはなにか。何度も検討を重ねてできたのが、「ハレの日の帆布」「おいしい帆布」「体験する帆布」という3つの募集部門でした。

ロフトワーク loftwork.com担当 岩崎 諒子

河内:公募サイトも公開して終わりではなく、興味深いレポート記事が定期的にアップされていきましたよね。そこには、ものづくりへの思いや、帆布という素材を大事にしつつ新しいアイデアを投入しようという意気込みが表現されていました。横で見ていて、素材の良さやプロジェクトの面白さをうまく伝えているなぁと感心していました。

岩崎達也(ロフトワーク 京都):ものづくりの背景や作っている人たちを知ると理解が一層深まります。私は主に公募サイトの構築やサイト上での情報発信、イベントの設計・運営などを担当したのですが、やはり現地を訪れ、きちんと理解した上で動き出せたのは大きかったです。素材の手触りや空気感など、また聞きでは伝わらないことも多いので、今回は現場で受けたインパクトを我々自身の手で記事にしていきました。

ロフトワーク クリエイティブディレクター 岩崎 達也

森内:公募はクリエイターのモチベーションだけが頼り。最終的に200ものデザインプランが集まったのは、公募のプロセスをオープンにし、Webサイトでの見せ方や、ストーリー性のある伝え方を工夫することで、クリエイターに面白がってもらえたからだと思います。もちろん、商品化というゴールにメリットを感じてくれた人もいたでしょう。

ロフトワーク プロデューサー 森内 章

また審査員は、純粋にそのアイデアがいかに面白いか、という目線で評価できる人を検討し、多様な分野でグローバルに活躍するトップランナー3名に依頼。審査結果の決定後は、集まった200のアイデアの展示会を開催しました。会場は、創立80周年の歴史ある中国デザイン専門学校です。アサインはビザビさんにお任せし、当社は会場に飾るタペストリーや動画の制作を担当しました。

中国デザイン専門学校で開催されたアイデアの展示会

さらに、受賞プランのプロトタイプ制作に向けて、受賞者5名と一緒に、帆布メーカーのタケヤリやイオンモール、倉敷の街並みなど、現地を視察するツアーも企画しました。旅のしおりまで作りましたね。すべてはゴールのためです。プロトタイプ展に中途半端なものを飾り、関係者をがっかりさせるわけにはいきません。

岩崎達:実際、帆布の工場見学は、悩んでいたことの解決策が見つかったり、素材の扱い方についてヒントをもらったりと、その後の制作を進める上で非常に有意義な時間になったようです。

アイデアが採用されたクリエイターと岡山ツアーを実施

プロトタイプを制作し、イオンモールのメインステージで実物をお披露目

森内:受賞者が作成したプロトタイプは、2015年2月、イオンモール岡山のメインステージで展示・発表しました。反響はいかがでした?

竹井:人が途切れませんでした。特に、帆布に寿司ネタのテクスチャを印刷し、子どもたちが全身を使って遊べる巻き寿司が人気で、親子連れが面白がっていました。帆布で作ったウェディングドレスは、モデルが着用してランウェイを歩くという演出もあり、注目度が高く盛り上がっていました。

新聞社やテレビ局も複数来ていましたね。しかも一回取材して終わりではなく、プロジェクトの経過を段階的に取材するのは珍しいことです。岡山の素材がどう化けるのか、注目してくれた証拠だと思います。

森内:新規オープンするイオンモール岡山の告知という側面で効果があったと言えるでしょうか。最後に、当社とのプロジェクトの印象をお聞かせください。

竹井:明確なゴールのイメージや、途中のチェックポイントを常に共有しながら進めてくれたので、安心して身を委ねられました。プロジェクトの進め方はもちろん、コンセプトに対する責任感と情熱がとても印象的でした。

河内:一つひとつの課題をクリアするためにさまざまなアイデアを出してくれたり、ワークショップを実施したり、素材は決まったものの、形が見えるようで見えないプロジェクトを着実に前進させる行動力に助けられました。プロジェクトに対する情熱がないとなかなかできるものではありません。

森内:ありがとうございます。当社にとっては、素材と向き合うことの大切さを考える機会となり、日本のものづくりのために、クリエイティブの未来のためにできることのヒントが得られた気がします。本日はありがとうございました。

イオンモール岡山 ハレマチガーデンにて

完成したプロトタイプ作品

その他の写真はこちらでも公開しています。製品化をサポートしてくれる企業を募集中です。お気軽にお問い合わせください

お客様の声

竹井 大高氏

株式会社ビザビコミュニケーションズ第1営業企画グループ チームマネージャー 課長
竹井 大高氏

新聞社やテレビ局がプロジェクトの経過を段階的に取材してくれるのは珍しいことです。岡山の素材がどう化けるのか、注目してくれた証拠だと思います。ロフトワークは、明確なゴールのイメージや、途中のチェックポイントを常に共有しながら進めてくれたので、安心して身を委ねられましたね。プロジェクトの進め方はもちろん、コンセプトに対する責任感と情熱がとても印象的でした。

河内 猛氏

株式会社ビザビコミュニケーションズクリエイティブグループ グループマネージャー 部長 クリエイティブディレクター
河内 猛氏

公募プロジェクトは、オープン前の段階から、「ハレマチ特区365」が目指すものづくりを具現化し、全国に発信していく上で非常に有効と考えたのです。一つひとつの課題をクリアするためにさまざまなアイデアを出してくれたり、ワークショップを実施したり、素材は決まったものの、形が見えるようで見えないプロジェクトを着実に前進させるロフトワークの行動力には助けられました。プロジェクトに対する情熱がないとなかなかできるものではありません。

制作チーム

このサービスに関するお問い合わせ

Akira Moriuchi

MTRL KYOTO プロデューサー
森内 章

公募はクリエイターのモチベーションだけが頼り。最終的に200ものデザインプランが集まったのは、公募のプロセスをオープンにし、Webサイトでの見せ方や、ストーリー性のある伝え方を工夫することで、クリエイターに面白がってもらえたからだと思います。今回のプロジェクトは、素材と向き合うことの大切さを考える機会となり、我々が日本のものづくりのために、クリエイティブの未来のためにできることのヒントが得られた気がします。

Ryoko Iwasaki

パブリックリレーションズ / 『loftwork.com』 編集
岩崎 諒子

結果として、公募には120点を超えるユニークなデザインプランを応募してもらえました。さらに嬉しかったことは、タケヤリの社内のみなさんにコンテンツそのものを喜んでいただけたことでした。公募そのものは一定期間で終わってしまいますが、今回のコンテンツがひとりでも多くの人に倉敷産帆布の魅力やおもしろさを伝えつづけてくれればなによりです。

Kazuya Ohara

MTRL プロデューサー
小原 和也

公募開始まで約1ヵ月というときに工場見学の機会に恵まれ、現地でその歴史に触れて圧倒されました。我々自身が帆布をきちんと学ばないと伝えられないのだと、改めて認識した瞬間です。そこからは現場の担当者にものづくりを一つひとつ教えていただき、自分なりに何ができるかを考えながら公募内容に落とし込んでいきました。

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