Main menu

Shibuya Hack Project

Shibuya Hack Project

自分たちの手で渋谷の未来を書き換える!Shibuya Hack Project

「まちを自分ごとに」する、ボトムアップ型の都市づくり

Shibuya Hack Project(シブヤハックプロジェクト)は、東京急行電鉄(以下東急電鉄)とロフトワークが手がける都市づくりのプロジェクトです。

今、渋谷では2020年に向けて「100年に1度」といわれる大規模な都市開発が進行しています。しかし、その多くは行政やデベロッパーが主導するトップダウン型の都市開発で、渋谷を拠点とする人々が直接まちづくりに関わる機会は多くはありません。渋谷という都市づくりに長年関わってきた東急電鉄にとっても、シビックプライド(都市に対する愛着や誇り)を育み、渋谷という都市に新たな体験価値をつくることは、大きな目標でした。


こうした背景からShibuya Hack Projectは、「まちを自分ごとに」というテーマを掲げ、渋谷を拠点とする人々が草の根的に都市づくりに関わっていくためのプラットフォームを構築する取り組みです。渋谷の人々が自ら街の在り方を更新していくボトムアップ型の都市づくりを行うことで、これまでのトップダウン型都市開発だけでは実現できなかった、クリエイティブなカルチャーや都市のエンターテインメント性を創造することを目的にしています。

1年間のリサーチ期間を経て2016年に本格始動したShibuya Hack Projectでは、2016年度に「シブヤヒミツクラブ」、「STREET FURNITURE HACK!!」、「360°ラヂオ」という3つのプロジェクトを実施。まずはプロジェクトメンバーが“街のプレーヤー”となってアクションを起こすことで、ボトムアップ型の都市づくりにおける実験的なモデルケースを提示することに取り組みました。同時に、これらのプロジェクトを通じて渋谷の空間的リソースを発掘できたことや、実際に“プレーヤー”として動くことで街のキーマンたちとの“共通言語”を持てたことは、これからのShibuya Hack Projectにとって大きな収穫となっています。



小さな「ハック」が、都市に自由度をつくる

市民一人ひとりの小さなアイデアやアクションの連続性が、やがて大きなうねりとなって都市や公共空間の在り方を変容させていく──。ボトムアップ型の都市づくりを実践するShibuya Hack Projectの取り組みを象徴するのが、都市をクリエイティブに「ハック」するというプロセスです。


たとえば、「STREET FURNITURE HACK!!」は、3組のアーティストが制作したユニークな家具を配置することで、一時的に道玄坂を「ハック」したプロジェクト。歩き慣れたストリートに小さな“発見”や“違和感”をインストールすることで、道路という空間がもつ意味や公共性を可視化しています。

幸い、日本有数の成熟都市である渋谷は、ハード面・ソフト面ですでに多くのリソースを備えています。道路、屋上、商業施設、人、情報、歴史......。それらは、渋谷の可能性を拡張する“種”となりうる魅力的な素材です。渋谷に眠るリソースを発掘し、価値を読み替え、クリエイティブに「ハック」する──。小さなインパクトを素早く繰り返し、渋谷に既成事実をつくっていくことは、都市に変化を許容する空気を生み出すことにつながります。

「自分たちの都市は、自分たちの手で書き換えていい」。

そんな“自由度”をつくることが、Shibuya Hack Projectの役割です。

プロジェクト 3つの特徴

すでに都市にある“素材”を使う

誰にも使われることのない屋上、何気なく通り過ぎる道路脇の花壇、なぜか人通りのない時間帯……。渋谷という都市には、つい見過ごしてしまうけれど介入の余地のある“隙間”が、数多く残されています。

Shibuya Hack Projectでは、フィールドワークを通じて街に眠る“隙間”を発掘。これらを“素材”と捉え、徹底的に利用します。アーティストやクリエイターの目線を借りてこれらの“素材”を再定義し、風景の見え方や街との関係性を変えていくことも、本プロジェクトの特徴です。

小さなアイデアを手早くカタチにする

公共空間を使って短期的なアクションを繰り返していくことで、長期的な街の変容を促していく──。

Shibuya Hack Projectの源泉には、「タクティカル・アーバニズム(戦術的都市計画)」という概念があります。時間をかけてプランを練るのではなく、手早く実行に移し、フィードバックを反映させながらカタチにする。Shibuya Hack Projectは、実践・実験主義。個人サイズの取り組みを数多く実践することで、大きな変化を目指します。

人と人のフラットな関係性

行政や企業、商店会や青年会、研究者、アーティスト、クリエイターなど、Shibuya Hack Projectには、実にさまざまな人が関わっています。

プロジェクトを進める上で大切にしているのは、フラットな関係性を保つこと。メンバーひとりひとりが個人として参加し、ともに汗を流してDIY都市づくりを行っています。企業のロジックや合理的・効率的な判断を脇に置くことで見えてくる“気づき”や、都市づくりの“本質”があると考えています。

2016年に実施したこと

#01 シブヤヒミツクラブ

概要
有休資産の活用と、そこから生まれる新たな都市の楽しみかたを発見する。「シブヤヒミツクラブ」は、そんな新しい実験的プロジェクトです。当日は、渋谷区の行政関係者、東急電鉄のメンバー、メディア、商店会、クリエイターなど、43名のゲストがイベントの全容はすべて秘密のまま「109」前に集合。街に仕掛けられた4つのヒミツをめぐる街歩きを体験しました。ゴールとなったライブハウスの屋上でゲストを迎えたのは、タップダンスやインスタレーションのライブパフォーマンス。これからの都市づくりのキーマンとなる人々が渋谷の“隙間”に集い、不思議な夜の記憶を“共犯者的”に分かち合ったプロジェクトです。

インパクト
・未活用の民地をパフォーマンスの舞台転換の実施実現
・路上での演劇実施・運営
・PRビデオ制作完成
・イベント当日参加者数 43名
(内訳:クリエイター15名、東急関係者10名、渋谷区関係者6名、メディア5名、研究者/識者4名、商店会/民地オーナー3名)

#02 STREET FURNITURE HACK

概要
「STREET FURNITURE HACK!!」は、歩行者天国となった道玄坂に、3組6名の建築家・デザイナーが制作した「ちょっと関わりたくなる」家具を配置し、人と都市との関係性の変化を実験したプロジェクト。渋谷の中心エリア4カ所での入念なフィールドワークを経て、「まちとひとの関わり方をシフトする」をコンセプトに制作された家具は三者三様で、ストリートを歩く人の反応も世代や性別、国籍によって実にさまざまでした。プロジェクト後には、「STREET FURNITURE HACK!!」で得られた知見や課題をもとに「公共空間の高度活用」をテーマにしたレポートを作成。より自由で個人が関わりを持ちやすいパブリックスペースについての分析・考察をして、ナレッジの共有を行っています。

インパクト
・路上封鎖された道路空間にクリエイティブな憩いの場を実現
・道玄坂青年会、実践女子大学、クリエイターと連携した渋谷のフィールドワーク、家具制作実施
・メディア掲載 5媒体

#03 SHIBUYA 360

概要
「360°ラヂオ」は、渋谷を舞台に面白い仕掛けをしているキーマンを訪ね、彼らの活動やその根底にある思いを音声アーカイブとして残すプロジェクトです。2016年7月31日のスタート以来、全4回を公開。ライブハウスの屋上にトウモロコシ畑をつくった農家兼編集者、5坪の空間から新たなコミュニティを生み出すコーヒースタンド、数々の人気企画を手がけるパーティークリエイター、都市・建築論を研究する社会学者など、毎回個性の異なる“街の先行プレーヤー”が登場しています。本プロジェクトは今後も継続予定。ジャンルも思想も異なるキーマンから得た都市づくりのノウハウをアーカイブし、共有できる場となることを目指しています。

今後の展望

2015年にリサーチが始まり、2016年度に3つのプロジェクトを実施したShibuya Hack Project。2017年には、渋谷の街を舞台に、多様なメンバーと共創する4つのプロジェクトを予定しています。これから都市づくりに関わっていくプレーヤーのために、リサーチを通じて発掘した街の資産を、素材集としてまとめることも2017年度の大きなミッション。「まちを自分ごとに」する、ボトムアップ型の都市づくりは、今後も続きます。

プロジェクトメンバー

ロフトワーク 石川由佳子

ロフトワーク 岩沢エリ

ロフトワーク 浅見和彦

ロフトワーク 村田美樹

ビジュアルデザイナー 河ノ剛史

グラフィックデザイナー 根子敬生

東京急行電鉄株式会社とのパートナーシップ

&