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Column コラム

ロフトワークディレクター分解シリーズ Vol.1 滝澤耕平

パブリックリレーションズ
石川 真弓

全体俯瞰の仏のチーフディレクター:滝澤 耕平
ロフトワークディレクター分解シリーズ Vol.1

ロフトワークのディレクターを一人ひとり紹介するコーナーがスタートしました!
第一回目はロフトワークで35人のディレクター集団をとりまとめているチーフディレクターの滝澤です。

社内からは仏様のように尊敬され(実際に滝澤は京大の仏教学専攻していました)、社外から信頼の厚い滝澤は、淡々とした口調の中から「ああ、この方は本当に人の事をよく見ているんだなあ」と思いました。

また、タスクがつまってくると鼻血が出てくるという、個性的な一面も兼ね備えています。

(聞き手:PR石川)

ロフトワークの大型案件のプロジェクトマネジメントを数々担当

ロフトワークに入社してから7年目とのことですが、これまで担当してきた中でも大型の案件はどんなものですか?

去年まで行っていたBtoBサイトのウェブサイトリニューアルの案件は、ロフトワークの歴史の中でもかなり大きな案件で、5万ページ位の規模、CMSの総入れ替えからページの移行までを行いました。
プロジェクト期間は1年2ヶ月ほど、お客様先にしばらく常駐もしていましたね。

また、一昨年に明治大学のウェブサイトリニューアルも行いました。(事例のインタビュー記事
競合コンペで受注し、企画・設計段階からプロジェクトに関わり、約5千ページのサイトにCMSとして「WebRelease 2」を導入しています。
旧デザインのままCMSを導入する第1フェーズ、既存コンテンツのCMSへの移行を進めながら新デザインに落とし込む第2フェーズと、二段階にわけてプロジェクトを進めました。
プロジェクト期間はトータルで1年くらい、明治大学の皆様とも良好な関係を築けて、プロジェクトもとてもスムーズに進めることができました。

全体を俯瞰して見たりするのは比較的得意なので、そういった点を評価してもらって任されてきているのかなと思います。

ディレクターの個性を見つけて育てる

ディレクターやってて、一番楽しい時は何ですか?

1年くらい前までは「請求書を発行する時」が答えでしたが、最近はちょっと変わってきてて、自分の行ったこと(自分の作業や、ディレクションなど)によって、お客さん含む他のメンバーが動きやすそうにしていることを感じられると「ああ、よかったな」と思います。

おこがましいですけれど、その人の得意なところを見つけて、その人がやりやすい体勢を整えて、その人に適したアドバイスして、そして上手くいくと、すごい良かったなあと思います。

例えば社内のアシスタントディレクターでいうと、全くの異業種から転職してきた女性がいて、WEBのことはあまり詳しく無かったのに、先日は900ページくらいのウェブサイトのリニューアルプロジェクトをちゃんと納品しました。
彼女はコツコツタイプで、きちんと「これを作りましょう」と提示すると、その目標に向かってひとつずつ頑張るのが得意です。
なので僕は「これを作りましょう」と提示する部分に時間をかけました。またコミュニケーションしやすいような環境づくりも行いましたね。
きっと彼女にとってもひとつのプロジェクトを成し遂げた達成感に繋がったのだと思います。

他にも新しいモノ好きな若い男性がいますが、彼に対しては逆に、まず何がやりたいか聞きます。
そのやりたいことをどうやったらできるかをサポートするのが僕の役目で、人が足りないなら適切な人をアサイン、お客さんへの説明が必要ならそこを手伝う感じです。
彼はこれやりたいが明確に出てくるタイプで、がむしゃらで怖いものなしで進んでいくので、そこをサポートしてあげると上手くいくと思っています。

また責任感の強い姉御肌なディレクターには、とにかく頼ります(笑)
今まで一生のお願いを5回くらいしました。

ロフトワークのディレクターはつまり、どんな集団ですか?

皆「クリエイティブディレクター」という肩書がついているけれど、世間一般的なクリエイティブ・ディレクターとはやっていることの性質が違うと思っています。

すごく有名な「クリエイティブ・ディレクターの誰々さん」がいるという会社ではなく、「みんなでロフトワーク」という感じで、皆で面白いことやっている。個人じゃなくて、集団で動くのがロフトワークの良さだと思います。
肉食より草食、狼より羊、いろんな具材が一緒になった筑前煮みたいな(笑)。
さらに例えるなら、サッカーチームのような組織を理想にしています。「ゴール」はみんなで明確に共有されていて、ポジションは緩やかに決まっているけれど、点を取る人は、ディフェンスでもフォワードでもいい。
状況や自分の得意不得意に合わせてそれぞれが自律的に動ける有機的な組織を目指していますね。

生態調査アンケート


  • 前職は営業・マーケティング(出版社)とのことでしたが具体的にどんな仕事をしていましたか?
    新卒から3年間在籍していましたが、最初の1年ちょっとは書店への営業をしていました。
    「今度こんな本出るので、いいとこに置いてください」とか「他の本屋さんでこんなフェアやったら売れたのでやりませんか」とか。新宿の日本一の書店から青森の地元の本屋さんまで、いろんな土地の書店を回りました。
    その後2年くらいは、取次(書籍の卸と流通を担っている会社)への営業を担当しました。本が発売する時の初版部数を決めたり、本の売れ行きを見て重版を検討したり、売るための「仕掛け」を考えたり。「自分がこの本の売れ行きのカギを握っている」と思い上がってました(笑)。
    社会人としてのベースは、この時期に学んだと思います。当時の上司や先輩、同僚に今も仲良くしてもらってるのは嬉しいことです。
  • 好きな言葉は?
    果報は寝て待て
    基本的に楽天的なので、「じたばたしてもしょうがない、人生悪いこともあるしいいこともある」くらいのスタンスで生きています。プライベートのメールアドレスにも「netemate」という文字を入れてます。
  • これから伸ばしていきたいスキルは?
    チームビルディング、モチベーションマネジメント、組織マネジメント、といったような領域です。 どうしたら一緒に働くメンバーが、気持ちよく、前向きに、切磋琢磨していけるか、その点は自分の課題でもあり、どのような組織でも求められるスキルだと思うので、身に着けていきたいと思っています。
  • 利用しているPCは何ですか?
    Endeavor(EPSON)
    けっこう社内でも物持ちがいい方らしく、入社して6年以上経っていますが、2代(台)目です。特に不満はないので、これからもこれでいいです。
    真面目な話をすると、、、お客さんが常に最新のPC環境とは限らないため、同じ目線で話をするためにも、自分の環境を「一般的」なゾーンに置いておくことは、仕事柄も必要なことだと思っています。
  • メインブラウザは何ですか?
    Chrome
    「Webサイトを閲覧する」という点に対してすごくシンプルな感じがするので、普段はChromeを使っています。
  • お気に入りのショートカットキーを教えて下さい
    Control+A
    お気に入りというか、よく使うのは何かな、、、と思ったら、Control+Zか、Control+Aでした。
  • 扱えるソフト、よく利用するオンラインツールなどについて教えて下さい
    Word, Excel, Power Point, Keynote, Photoshop, Illustrator, Dreamweaver
  • 通勤時間は?
    1時間半(正確には1時間15分程度)
  • スマートフォン、タブレット、ケータイは何を使っていますか?
    ガラケー(CasioのG-Shock)
    別にこだわっていたわけではないのですが、とうとう社内で最後のガラケーユーザーになってしまいました。
    スマホが便利なのは百も承知なのですが、特に壊れてもいないものを取り換える必要もないし、「スマホにできてガラケーにできないこと」に今のところ必要性を感じていない(なぜなら今、生きていけてるから)のが、最後の一人になってしまった原因かと思います。
    お客さんに「あれ?滝澤さんスマホじゃないんですか?」と言われることも多々ありますが、こうなると不思議なもので、なぜか変な矜持みたいなものが生まれてきつつある。「ガラケーの砦は俺が守る!」みたいな。
  • 結婚していますか?彼氏・彼女はいますか?
    既婚。
    妻は7歳上で、僕が前いた出版社で編集者をやっています。
    最近子どもが生まれたばかりなので今は産休中ですが、相当なハードワーカーで、今も「仕事してた時より乳飲み子の世話の方が全然楽だ」と豪語しています。
  • ディレクターのハック術、あれば教えて下さい!
    根回し術などをここで開陳してしまうと今後やりにくくなるので、隠しておきます(笑)
    たまに人からどうタスク管理をしているか聞かれることがあるのですが、僕の場合は特にタスク管理、ToDo管理に特化したツールは使わずに、G-mailの受信トレイを使っています。
    僕のG-mailには、基本的に「受信トレイ」「送信済みメール」「すべてのメール」の3つしかフォルダーがありません。
    タスクはすべて「受信トレイ」に入っています。
    そのタスクが完了したら、該当するメールを「アーカイブ」して受信トレイから消します(「すべてのメール」に移動)。
    「受信トレイ」が空になる=タスクがゼロになる、という感じです。
    僕の場合、多くのタスクやToDoが、誰かから来たメールに対して返信をすること(そのために資料を作るなどの作業が付随することもある)なので、今のところそのやり方が一番無駄がなくて効率的だと思っています。
    もちろん自分が起点となるタスクやToDoもありますが、そういうものは、自分あてにメールを送って、タスクとして登録します。通勤中や、家でのふとした時に「これもやらなきゃ」と思い出した場合も同様に、未来の自分にメールを送ることでタスク登録します。
  • お勧めの書籍は?
    『告白』(町田康)
    衝撃を受けた本は数あれど、まだこれほどに衝撃を受けすぎて読後感が「虚」だった本はありません。もともと、町田康は『夫婦茶碗』でその文体に衝撃を受けて以来、ずっと好きで読んでいたのですが、その文体や世界観に「河内十人斬り」というテーマの組み合わさって、とてつもないパワーで迫ってくる感じです。正気と狂気の境をふらふらしてる感じというか。。
  • 一番好きな作業は何ですか?
    CMSの仕様書作成
    コーディングによる制約と、お客さんの要望と、使用する人のリテラシーや体制による制約と、システムの制約との狭間で、どのような設計をするのがベストなのかを導き出すのが楽しい。
  • 扱えるCMSは?
    操作や基本設計ができる、という意味で、WebRelease2、NOREN、Tridion、WordPress、MovableType
  • デスクまわりはどんな感じ?
    モノが多めです。バーコードリーダーのようなものは何に使うのでしょうか。ウイスキーのボトルや謎の工作物など、もらったものは捨てられないタイプだそうです。グリーンのガラケーが逆にかっこ良いです。自席の滝澤

ロフトワークディレクター 分解シリーズ

ロフトワークディレクター分解シリーズ Vol.2

ロフトワークディレクター分解シリーズ Vol.3

ロフトワークディレクター分解シリーズ Vol.4

ロフトワークディレクター分解シリーズ Vol.5

ロフトワークディレクター分解シリーズ Vol.6

執筆者

パブリックリレーションズ石川 真弓

WEB制作会社勤務を経て、シックス・アパートで広報及びマーケティングに携わる。2013年7月より、ロフトワークとFabCafeのPR/プランナーとして、広報活動や各種プロジェクトのコミュニケーション戦略のプランニングを担当。本業の傍ら、個人ブログの運営やWebメディアでのライター業務、日本初のHDR写真をテーマにした書籍『HDR写真 魔法のかけ方レシピ』(技術評論社)を刊行するなど、週4日勤務社員とライター・ブロガー活動のパラレルキャリアを実践している。

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