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Column コラム

豪腕プロジェクトマネジメントのシニアディレクター:寺井 翔茉

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京都ブランチ事業責任者
寺井 翔茉

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石川 真弓

渡部 晋也

マーケティング
渡部 晋也

豪腕プロジェクトマネジメントのシニアディレクター:寺井 翔茉

ロフトワークのディレクターを一人ひとり紹介するコーナー、ディレクター分解シリーズ。

今回はツーブロックでちょんまげ、いつも派手な色の服を着ている見た目とは裏腹に、プロジェクトをしっかりコントロールすることが得意、プロジェクトマネジメントをウリとするロフトワークを代表するシニアディレクター寺井の登場です。
過去に大規模CMSサイト構築案件を多数こなし、若干26歳でシニアディレクターに昇格、現在は地域×デザインプロジェクトにも挑戦している寺井のディレクション術、聞いてきました!

 

-ロフトワークに新卒で入社して、数々のウェブ案件をディレクションしてきたと思いますが、今までどのような案件を担当してきましたか?

難しめの案件が得意と思われているようで、証券会社や大学、官公庁などの公式WebサイトへのCMS導入プロジェクトに関わる事がこれまで多かったです。
ただそれだけだとバランスが悪いので、プロデューサーへ直接交渉をして、規模が小さめで思い切りデザインにこだわれる案件をもぎ取ってきたりもします。

例えば外資系の半導体商社の社名変更に伴う全体リニューアルでは、短いプロジェクト期間の中、SitecoreというCMSを導入し、一気に3つのサイトを構築しました。

プロジェクトのはじめに、まずは営業の方や、潜在顧客向けセミナーを担当する方などクライアント側から15人ほど参加いただき、サイトのユーザーやニーズを明確にするためのワークショップを行いました。
複雑なサイト構成を検討する際は、通常ならエクセルを使うのですが、その場でサイト構成を考えてもらえるようにオムニグラフを使いました。打ち合わせの場でプロジェクターに映しながら、クライアントと一緒に構成を検討し、変更があればその場で見ながら修正していくことで、認識のズレや合意形成のスピードアップを図る工夫です。
トップページのデザイン案を決定してもらうまで、最初のキックオフから3週間しか期限が無かったので、デザイン修正のやり取りにはInvisionなどオンラインツールを積極的に取り入れて効率化しています。一方で何か問題があればすぐに会いにいって直接話をする、などコミュニケーションのバランス感を重視して進めていきました。

 

-今、石垣島のプロジェクトが絶賛進行中ですよね?どんなプロジェクトですか?

豪腕プロジェクトマネジメントのシニアディレクター:寺井 翔茉

USIO Design Projectは、石垣島の名産品リデザイン公募を通して、新しい観光コミュニケーションの形を築くプロジェクトです。島の名産品10アイテムの新しいデザインアイデアを世界中から募り、”デザイン”で地域と人をつなごうという挑戦です。

 

-どんなきっかけで石垣島と一緒にお仕事をすることになったのですか?

本プロジェクトの担当者の方が、たまたまPASS THE BATTON とロフトワークによるリサイクル×デザインの取組み「1万人のクリエイターミーツ PASS THE BATON 」の企画を知って、そこからロフトワークに連絡を頂き、提案を重ねて今回のプロジェクトの実施の運びになりました。

豪腕プロジェクトマネジメントのシニアディレクター:寺井 翔茉USIO プロジェクトメンバー。石垣島チームの石垣市観光文化課小笹さん(左)、寺井、台湾チームのFabCafe TaipeiのTim

 

-提案から2ヶ月でデザイン公募開始、商品化までは半年間…高度なプロジェクトマネジメントが要求されそうですが、どんな風に進めているのですか?

プロジェクトがはじまるまで、石垣島に行った経験も地理的な知識もまったくなかったので、本当に初歩の初歩、石垣島を知るための社内勉強会からはじめました。

そこから石垣島視察までの2週間で、
・プロジェクト名を決める(USIO Design Projectにするまでいろいろ紆余曲折)
・ドメインをとる
・ソーシャルアカウントを取得する
・ソーシャルメディアからコミュケーションスタート、どのような方針で情報発信するか決める
・ロゴをつくる(社内の他のディレクターがコンセプトをつくって、そして寺井自身でロゴデザインを作成し決めた)
・石垣島滞在中の情報発信をするティザーサイトを作る
・訪問したい場所/人のリストアップとディスカッション
・Rooootsでお世話になった方とのミーティング
・そもそも石垣島について、のリサーチ
・審査員への依頼及び調整
・予算やスケジュールの設計
・撮影機材の調達、セットアップ

というところまで行いました。この間、もちろん他の案件も社内業務も平行しているわけで、本当に目まぐるしかったです(笑)

 

-うわあ、大変でしたね(笑)。その後、石垣島に行ってましたね。

そうなんです。なにしろ時間がなかったので、視察とプロジェクトの島内生産者説明会を7日間の滞在で一気に開催しました。同時にメディア向けの記者発表会も開いて、石垣市とロフトワークの両方からプレスリリースの発行もしました。

お陰で地域の新聞やテレビ、Webメディアにも大きく取り上げてもらい、石垣島の生産者から合計46アイテムの応募をいただくことができました。

そこから3週間後、審査員によって選定された名産品10アイテムのデザイン公募がはじまりました。

豪腕プロジェクトマネジメントのシニアディレクター:寺井 翔茉本格的に写真撮影もこなします

 

-USIO Design Projectのウェブサイトのデザインやコンテンツ、素敵ですよね。どうやってつくったのですか?

公式サイトの制作も時間が限られていて、なかなかスリリングでした(笑)
でも時間がなくても、クリエイターがワクワクするようなサイトにしたかったので、制作プロセスをシンプルにし、かつ、優秀な制作パートナーを巻き込むことで実現しました。

まず、ワイヤーフレームは、ソフトを使わず手書きでサクサクかきました。本当にバタバタだったので、偶然手元にあったタバコの箱を定規代わりにしたりして書いたラフなやつです(笑)。

豪腕プロジェクトマネジメントのシニアディレクター:寺井 翔茉 ノートに手描きしたワイヤーフレーム

そしてデザインは、ずっと前からご一緒したかった、マーブルさんにお願いしました。

サイトには更新性を考慮してWordPressでテンプレートを作成し、部分的に有料販売されているテーマをカスタマイズするなどして制作のスピードアップを図っています。
また、今回のデザイン公募は世界中を対象にしていて、特に石垣島と地理的に近い台湾のクリエイターとのコラボレーションにもチャレンジしています。

なので、日本語の他に英語・中国語の三か国語展開が必要でした。そこで、WPMLというWordpressの他言語化プラグインを導入し、全て同じWordPress上で管理できるようにしています。Webフォントを多く使用しているのも他言語化が目的です。

生産者インタビューなどのコンテンツは、現地のライターやカメラマンをアサインし、僕も同席しました。
記事ライティングや撮影のディレクションは細かく行いましたし、「プロジェクト日誌」のようなプロセスを伝えるコンテンツは社内チームで執筆しています。

全体を通して、石垣島のリアルな空気感を誇張しすぎず伝えるため、、言葉とイメージの質にはこだわりました。

 

-公募企画とWebサイト構築の他には何を手がけていますか?

公募の情報発信内容や公募の規約・ルールなどを調整したり、より多くのクリエイターに知ってもらうために、FabCafeで2週間の石垣島カフェウィークを開催したりしました。

豪腕プロジェクトマネジメントのシニアディレクター:寺井 翔茉 「石垣島カフェウィーク」では、USIO Design ProjectがFabCafeをジャック!

今回のリデザインの公募対象となる石垣島の名産品の展示、それらをつかったオリジナルメニューの開発、ワークショップ、トークイベントなども開催しました。
リアルな接点も含めて、どれだけクリエイターと石垣島のタッチポイントが増やせるか…という挑戦です。おかげさまで大変好評でした。

 

-公募は締め切られましたが、今後の展開は?

やること盛りだくさんです!
審査会を開催と受賞作品の発表、その後年明けには、選ばれたクリエイターを石垣島に招待するための調整や、生産者とクリエイターの本格的な協働作業のサポートがはじまります。

公募をすることがメインではなく、ここからの商品化実現とプロセスをどう発信していくかが「本番」なんです。
駆け足で進めてきましたが、まだまだプロジェクトの3割くらい。
大変なことも多いですが、クライアントとのプロジェクトの空気感、温度感が共有できているので自由に楽しく取り組めています。

ここからが一番大事!まだまだ頑張ります。

 

-最後に、寺井さんがリーダーの「賞を獲るチーム」では何をするのですか?

豪腕プロジェクトマネジメントのシニアディレクター:寺井 翔茉 賞獲りたい!

その名のとおり、僕たちが手がける様々なプロジェクトが受賞するように活動します。
たとえば、USIO Design Projectでも、プロジェクトとしてデザイン賞を受賞したい!と思っています。
2010年、ロフトワークが企画運営に参加した「Roooots 名産品リデザインプロジェクト」はパブリックコミュニケーション部門でグッドデザイン賞を受賞しました。

ロフトワークは、クリエイティブを手がける会社ですが、社内にクリエイターが所属しないディレクター集団ということもあり、「デザイン賞に応募しよう」という意識が社内にあまりなかったんです。

でも、僕たちが手がけているプロジェクトは、「プロジェクトデザイン」や「サービスデザイン」、「プロダクトデザイン」という視点で、評価してもらえる可能性があるはず。

当たり前ですが、賞って、自分の仕事の価値を客観的に把握した上で、自ら応募しないと穫れません。僕はシニアディレクターとして今後、「受賞」を業務プロセスに戦略的に組み込んでいこうと思っています。

受賞が仕事の価値の全てではないけれど、自分達にも業務の結果に「賞」というものが繋がるんだという実感を全ディレクターに持ってもらいたいです。

生態調査アンケート


  • 前職は何をされていましたか?
    新卒入社なので大学生でした。
    基本的に不真面目な学生でバンド活動ばかりしてました。ライブハウスへの出演やフェスの立ち上げで忙しかった傍らillustratorを使って独学でデザインの勉強をしていました。
  • 好きな言葉は?
    DIY
  • これから伸ばしていきたいスキルは?
    本質を見抜き、なおかつそれをシンプルな言葉で表現するスキル。
    寺井といえば〇〇と言われるような明文化された手法を身につけたい、というのもあります。それと英語でのコミュニケーションを求められる事が多いので、先月から英会話に通い始めました!
  • 利用しているPCは何ですか?
    MacBook Pro 17inch
    よくばって一番大きいのを選んだものの、重すぎて打ち合わせに行くたびに後悔しています。おかげで背骨が歪んでしまって困ってます…
  • メインブラウザは何ですか?
    Chrome
  • お勧めのブラウザのアドオンを教えて下さい。
    Evernote Web Clipper
    リファラーになりそうなサイトをそのままキャプチャして保存できるので重宝してます。
  • お気に入りのショートカットキーを教えて下さい!
    Command+Z
    私生活でも何か失敗したときに、反射的に指が動いてしまいます…
  • 扱えるソフト、よく利用するオンラインツールなどについて教えて下さい。
    Word, Excel, Power Point, Keynote, Photoshop, Illustrator, Flash
    タスク管理のオンラインツール「HiTsk」は3年以上自費で購入するぐらい愛してます。
  • 通勤時間は?
    30分以内
    今年引っ越しをして30分程の距離になりました。
    学生時代は車通学、社会人になってからは自宅まで徒歩3分の距離と計10年ほど電車通勤をしていなかったので、今の距離はちょっとしんどいです…
  • スマートフォン、タブレット、ケータイは何を使っていますか?
    iPhone 5sに買い替えました、指紋認証が想像以上にイイ!
  • 結婚していますか?彼氏・彼女はいますか?
    2年間の遠距離を経て今年、ネコと彼女と一緒に川沿いに引っ越しました。
  • 仕事をしていて、一番楽しい時は何ですか?
    攻め攻めのデザインをクライアントに受け入れてもらった時。
    BtoBのコーポレートサイトリニューアルが多いので、手堅くなりがちなデザインを思いっきり尖らせる事が出来た時が気持ちいいです。
  • 仕事のハック術、あれば教えて下さい!
    打ち合わせの場でワイヤーやデザインなど調整し決めること。
    複雑な資料を何度も持ち帰り、メール提出をしても意思疎通のレベルは上がらないしスピードも遅いので、出来る限りその場で一緒に調整して決めてしまいます。
    その為には、パワポやエクセルのような現場で編集しづらいツールではなく、OmniGraphやMindNode、Evernoteなどプロジェクターに映しながら現場で直感的に編集出来るツールを積極的に利用します。
  • 一緒に仕事をしてみたいクリエイターはいますか?
    ファンタジスタ歌麿さん
    数年前から独特のサブカル&カラフルな世界観に惚れ込んでいます。
    ファンタジスタさんのポップでアーティスティックな世界とロフトワークの文化だったり、通常やっているようなプロジェクトがMIXされるとどうなるのか、全く想像もつかない所にワクワクします。
  • ロフトワークのどこが好き?好きな会社の行事は?
    イベント・パーティーに本気すぎる所。
    そこまで頑張らなくても…となる程、なぜか皆が本気で直前の学園祭前みたいな雰囲気が素敵だと思います。そして、それがプレッシャーでもありますね。
    ハロウィンパーティーの衣装1つでも、半端な事もので妥協したときの白い目といったらもう。
    でも、最近は人数が増えて全員参加感が薄れてきたのでちょっと寂しいです。
  • 一番好きな作業は何ですか?
    調べものが好きです。
    クライアントとのキックオフミーティングまでに出来るだけ業界の事やIR情報、競合の情報、その他各種メディアでの情報等を調べていくことで、より深い議論をする事が出来ますし、プロジェクトマネージャーとしてクライアントに会いに行く際のマナーだと考えてます。何より調べた結果がEvernoteにメモとして蓄積されていくのが、頑張った成果が見えるようで楽しいです。

    デザインのリファラー探しも同じで、とにかく膨大な量を調べまくります。
    調べ尽くしたと思っても、いくらでも情報が出てくるなかで、どこで区切りを付けるのか、本当に今諦めてしまっていいのか!と葛藤しながら探し続ける、あの自分との戦いな感じが好きです。
  • この人すごい!またはこの人もったいないなあと思うディレクターはいますか?
    正解にこだわりすぎるディレクターはもったいないなぁ、、、と。
    優秀で頭も良くてセンスもあるのに、自信の無さなのか「正解」にこだわりすぎてつまらなくなったり、動きが遅くなったりするのはもったいないと思います。
    仕事なんで当然結果は出さないといけないんですが、正しい方法とか正解とかは存在しないと思うので、あまり固くならずにドーンっと行って(言って)みればいいんじゃないかと思います。
  • 自分の武器は何だと思いますか?
    こだわるべき時にとことんこだわりきって投げ出さないのと、こだわるべきでない時にすっぱり切り捨てることが出来るバランス感
  • 自席はどんな感じですか?
    豪腕プロジェクトマネジメントのシニアディレクター:寺井 翔茉
    自らデザインして入稿したUSIO Design Projectのシールが手前に!

ロフトワークディレクター 分解シリーズ

ロフトワークディレクター分解シリーズ Vol.1

ロフトワークディレクター分解シリーズ Vol.2

ロフトワークディレクター分解シリーズ Vol.4

ロフトワークディレクター分解シリーズ Vol.5

ロフトワークディレクター分解シリーズ Vol.6

執筆者

shoma_terai

京都ブランチ事業責任者寺井 翔茉

ロゴやプロダクト、コンテンツ、展示のディレクション、デザインコンペティションの運営など様々なクリエイティブを手掛けながら大型のCMS導入やWebディレクションも行う、ロフトワークのオールマイティなシニアディレクター。 堅実なプロジェクトマネジメントとクリエイティブのバランスの良さに定評あり。

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