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Column コラム

FabCafeバルセロナ 視察記

諏訪光洋

代表取締役社長
諏訪 光洋

羽田から20時間!バルセロナに行ってきました

ロフトワークがつくったものづくりカフェ”FabCafe”。最初につくられた渋谷、2013年5月2番目にオープンした台北に続いて、バルセロナに3つ目のFabCafe がプレオープンします。そのお祝い、そしてグランドオープンに向けミーティングをするために昨年末バルセロナへ行ってきました。

バルセロナの歴史ある街並みは圧巻!

バルセロナに到着、直行便は無くパリ経由で羽田から20時間!

まずは街の目抜き通りに。滞在時はめったに無い程暖かく晴れた日が続きました

バルセロナといえば、オリンピック、ガウディ、サッカーも強いよね……?僕は恥ずかしながらそのくらいしか知りませんでした。そもそもスペインを地図で差したら間違っていました。バルセロナは日本からの直行便が無く今回はパリ経由、20時間。だから往復で丸2日使っちゃうのです。

「バルセロナ」「街並」で画像検索をすると、バルセロナ上空からの街を見る事が。格子状の街区と園ん中の細かい街路が特徴的。

バルセロナの街並は戦火をくぐり抜け歴史的な建物が連なり美しく、他の欧州の街並の中でややデコラティブなのだけど男性的で、僕の想像以上に歴史を残している古都でした。城塞都市として発展した背景から、中心地の道は細く迷路のようになっています。(広角レンズを持って行ってよかった!)一方で外側の区画は碁盤目状に整理され機能的です。

地中海が近く魚介類を使った料理が豊富で、生ハムなど肉を使った食文化も豊かです。魚介類のパエリア、甘くないチョコをたっぷりつけた伝統的なチュロス、タパスなど食事はとっても美味です。(ただし食べ過ぎに注意)

クリスマス前で人が沢山いました。スペイン系だけではなく欧州各国から多くの人が来ていることが話している言葉から分かります。

バルセロナの子供は本当にカワイイ!

旅の楽しみは市場にあり!

今回の旅で同行したToddに教えてもらった旅の楽しみ方のひとつはマーケット(市場)に行く事。その国の食文化や人々の暮らしを肌で感じ、目から大量の情報が飛び込んできます。

日本人と意外と似ている?

今回一緒に行ったのは林千晶とToddとTim。ToddはTEDxTokyoをはじめとしたTEDxの創立者でFabCafeのグローバル展開を手伝ってくれています。TimはFabCafe Taipeiのマネージャーです。FabCafe BarcelonaをつくっているCeciliaとはスタンフォード大の同窓で、一緒にお祝いにかけつけてくれました。

バルセロナは欧州・世界中から沢山の人々が訪れる観光地ではありますが、一方で美しく歴史的な中心街にも人が暮らし、経済が存在し、悩みも同居している事が印象的。人はラテン系らしく、サバサバとしていてでも話すとチャーミングで人なつこい。それと子供達が本当にかわいい!

 

ちなみにバルセロナ含む一帯はカタロニア(カタルーニャ)という自治地区。カタロニアは歴史を見ると分かる通り「我々はカタロンである!」[※1]という独立心が強く、実際に国として独立しつつあります!自負心が強く、歴史が強い一方、政治的に物事が決まったり排他性が強かったり..どこか京都も似た古い都に特有のむにゃむにゃむにゃ。

素晴らしい資産と自負心を持つ一方、経済は低迷していて問題意識(言い方を変えると不満?)は大きい。FabCafe Barcelonaのメンバーからも「バブルがはじけてもうずっとマズい状態。日本は一体どうやったのか」なんて相談されたり..…。僕ら日本人の場合「ダメだダメだ」と言いつつ景気のよい時もあったけれど、ダメって言い続ける癖みたいな感じだからなんともいえない(笑)。意外と愚痴っぽいところは日本人と似ているのかもしれないですね。

オープンしたFabCafe Barcelona。街の中心部にあるクリエイターに人気のコワーキングスペース”Mob”に併設される。
立ち上げと運営はMobを経営するCeciliaが中心になってくれている。ありがとうCecilia、応援しているよ!

スペインには3つのFabCafeが!?

FabCafe Sitges(シッチェス)中心メンバーのフランシスコ。もともとは去年横浜で開かれた世界のFabLabのイベントFAB9で出会い、FabCafeをつくる事を約束してくれました。

すでにプレオープンしたFabCafe Barcelona以外にも2つのFabCafeの計画が動いています。そのひとつはSitges(シッチェス)というバルセロナから30分の海沿いの街。地中海屈指のリゾートで海も街並も美しく、その地中海に面する最高のロケーションに”FabCafe Sitges”候補地がありました。

なんでいきなり沢山のFabCafeが?とお思いの方もいるかと思います。実は僕も同じです(笑)。でもそれには2つ理由があります。ひとつは来年バルセロナで世界中のFabLabメンバーが集まる世界的なイベントの10回目”FAB10”が開催されるからです。そしてもうひとつは、FabLab Barcelonaの存在です。FabLab Barcelonaは昔から活発に活動し、デジタルファブリケーションの世界をリードしています。[※2]

ThomasはFabLab Barcelonaだけではなくバルセロナを望む山の頂上の歴史的な”お屋敷”にGreen FabLabを構築中。あまりの豊かさに倒れそうになりました…カタロニア恐るべし..

FabLab BarcelonaはIaacが中心になってつくられた。ここはその入り口

中は広い!倉庫全部まるまるFabLab

FabLab BarcelonaのTomas。世界でもトップクラスに活発なFabLab Barcelonaの運営、そしてFabLab Houseをはじめ数々のプロジェクトの実績を持っている。http://www.fablabhouse.com

巨大レーザーカッター!

Barcelonaビーチサイドへ。街から徒歩15分で地中海の青い海。

Iaacが主導してつくった太陽光発電のエキシビジョンセンター"Endesa Pavilion”。

去年は横浜でFab9( http://www.fab9jp.com )が開催されたグローバルなFabイベント”Fab10”が2014年にバルセロナで開催される。このGreen FabLabはひとつの中心地となる元修道院を改装してつくられた山の上の建物

中は着実にリニューアルされててカワイイ

メイン会場となる予定のホール。アーチ型の天井はカタローニャ伝統的な様式。

バルセロナに沢山ある気軽なバールに。カウンターの上に沢山のタパスの写真が。作戦会議w

(思いのほか)ちゃんとミーティングをこなしていましたが、まるで遊んでいるようにしかみえないバルセロナの旅。3日間いましたが、美しい地中海、カタロニアの歴史など資産が放つ豊かさにクラクラする一方、豊かさが資産(Stock)に起因しすぎて若者など流れるべき場所に上手に流れていない(Flow)感じも伝わります。FabCafeがそれを少し変化させるきっかけにでもなれば嬉しいなあ、なんて思いつつ。

クリスマスの夜、街を散策してみました

最終日はクリスマスでした。てっきり人はいないのかと思ったら沢山の人が街に出ていた。

奇跡的に開いていた名店CAELUMでお土産をいっぱい購入!お店の人に「メリークリスマス」と喜ばれた(笑)

それにしてもよくうつるα7。レンズはf4.5だから決して暗い街は得意じゃないのだけどちゃんとうつるのだ。恐るべし。

最後の食事はTimのチョイス(というか全部Timが仕切ってくれたのだけど)。カタルーニャとバルセロナに。

そしてその後皆はどこに行くかと…

※1:わかる人にはわかるネタ(笑)

※2:東京オリンピックを控えている東京に住む僕的には、こうしてひとつの大きなイベントをきっかけにプロジェクトがうまれている事はちょっとうれしいです。オリンピックはこれから日本で、沢山の面白い事が生まれるきっかけになるんじゃないかと改めて思いました。

バルセロナ視察、おまけの話その1

今回、旅に持っていったカメラは新しく発売したSONY α7。レンズは単焦点を2本、フォクトレンダーの15mmと 50mm f1.4を持っていきました。

バルセロナは道幅が狭く、それを直線と曲線で構成される歴史的な建築物が挟む状況が多い事、そして極端に曲線的なガウディ建築の数々。どちらも15mmという超広角レンズはとっても楽しく撮影が出来ました!

細い街路。広角レンズをもっていってよかった!

石の文化が生み出す歴史と陰影。日本の木を中心とした歴史的な建築も素敵ですが街全体で残せるこの陰影はカッコイイ。

BC100年の柱。その隣接してるパステルグリーンの建物は普通に人が住むアパート。紀元前の柱のすぐ横に人が住んでいます(笑)。

欧州の街なので、夜はとっぷりと暗く、街灯はオレンジ色と黄色の間。そんな環境でα7はストロボ無しでもとっても良い絵をつくってくれました。僕はあんまり解像を気にしない方なので開放気味、ピントも適当、平気でISO6400とか使っちゃうのですが、気にする人ならもっとシャープな絵をとれると思います(レンズの手入れも悪い)。

ほんとはもうちょっと明るいレンズをもっていきたかったけど、、でも街中を持って歩くのは僕はこれが限界(笑)。とってもよいバランスで満足です。

バルセロナ視察、おまけの話その2

今回の旅、宿はAirbnbを使ってみた。

結論:結構よかった!

鍵の受け渡しとかでちょっとだけ待ったりっていう事はあったけど、ある程度システマティック?になっていて(たぶんオーナー側に「これをしよう!」っていうのが整っているのかな)、快適に4 人で過ごしています。

特に良かったのはリビングでミーティングが出来る事。ちょっとしたミーティングや夜遅くまで気軽にミーティングが出来た事は今回の旅で成果をつくる結構良い「装置」だったと思う。それにワインとハムを買い置きしておいて気軽につまんだり飲んだり、っていうのも楽しいよね(だから仕事しろっちゅうの)。

夜中に煮詰まった話をしてたらToddが浮き出したヨ

バルセロナ視察、おまけの話その3

バルセロナといえばガウディ。最終日にまとめていってきました。街中自体がすてき建築であふれている中、まあ一層目をひくのだけどなんていうんでしょう。もういろんなメディアでみてきているから実物をみたときは「ほほー、意外と小さいな」なんて。

でも近寄ってみたり入ってみるとびっくり。こりゃ建築終わらないわけだわ。。暴走するクラフトマンシップ。一見の価値あります。

ちょっとTipsなのだけど、サグラダファミリアで「ガウディ公園のセットチケット」を売っているのだけど、これは購入する必要無し。公園は無料で入れます。有料なのは公園内のガウディの小さな施設。これはファンじゃなければ見なくてもいいかも。

一方でカサ・バトリョ(Casa Batllo)の方は街中にあって結構高い、、ので躊躇するのだけど見応えたっぷり。楽しくておすすめです(カサ・ミラ(Casa Milà)はクリスマスで見れず)。忙しくてサグラダファミリアとどっちかしか見れないならこっちかも。

執筆者

諏訪光洋

代表取締役社長諏訪 光洋

1971年米国サンディエゴ生まれ。
慶応大学総合政策学部(SFC)を卒業後、JapanTimes社が設立したFMラジオ局「InterFM」(FMインターウェーブ株式会社)立ち上げに参画。クリエイティブ業務を経た後、同局最初のクリエイティブディレクターへ就任。1997年渡米。School of Visual Arts Digital Arts専攻を経て、NYでデザイナーとして活動。2000年にロフトワークを起業。

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