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Column コラム

shoma_terai

京都ブランチ事業責任者
寺井 翔茉

2016年春、FabCafe Hidaがオープンした日と舞台裏

こんにちは、シニアディレクターの寺井です。
昨年のロフトワーク全員合宿以降、内装外観工事を続けてきた「FabCafe Hida」が先月4月16日についにオープンしました。今回はそのオープニングイベントの様子をお届けします。

Day.1

FabCafe Hidaを運営する「株式会社飛騨の森でクマは踊る」のロゴやポスターなどクリエイティブ全般のディレクションを担当してきた僕は、今回カメラマンとして参加するべくオープニング前日から飛騨へ。ロフトワークの渋谷オフィスから名古屋を経由しはるばる5時間半、飛騨に到着したのは夜8時をすぎていましたが、、、

なんとまだ準備が終わってませんでした!!
内装の仕上げ塗装やコーヒーレシピの改良など、やらないといけない事が盛りだくさん。

ちなみにFabCafe Hidaのコーヒーは、バリスタ世界チャンピオンもいるFabCafe Tokyoのスタッフがプロデュース。一杯ずつ丁寧にハンドドリップしていてとっても美味しかったです!

FabCafeといえばレーザーカッター!FabCafe HidaにもTrotec社のレーザーカッターが導入され、メニューボードやドリンクチケットの準備に大活躍!(写真は深夜2時に出来上がったメニューボード)

江戸時代から増改築が繰り返されてきた歴史あるお屋敷は、中山英之研究室のみなさんと、田中建築の協力のもと、飛騨古川の町並みに馴染むよう出来るだけ元の外観を崩さずにリノベーションされたそうです。明かりが漏れる格子が美しいですね。(そしてこの明かりはオープン当日の朝まで消える事はありませんでした)

Day.2

最高のお天気に恵まれた土曜日、いよいよオープンです!
左側のガラス張り部分がFabスペースになっていて、道行く人たちが気軽にものづくりの様子を覗く事が出来るようになっています。

沢山のお客様で入り口までぎゅうぎゅうです。

飛騨古川市内で醸造されている「白真弓」と「蓬莱」の鏡開きでオープニングイベントがスタート。振る舞い酒として会場の皆さんへ提供されました。

会場では777 interectiveの福田敏也さんプロデュースによる振る舞いおにぎりも。 「焦がし醤油と焦がし玉ねぎ」や「いぶりがっこマスカルポーネ」「ナンプラーレモンチキン」など、個性的なラインナップです。

ちなみにこの振る舞いおにぎりは、お気に入りの味への投票チケット付き。 もっとも得票が多かった味は、FabCafe Hifdaの正式メニューに採用されます。

気になる結果は?

「焦がし醤油と焦がし玉ねぎ」がダントツで一位を獲得しました!

もちろん飲んで食べてるだけじゃありません。
会場内では4組のトークセッションが行われました。
まずは飛騨市の都竹市長とヒダクマ代表取締役社長(ロフトワーク取締役でもありますよ)の林千晶からスタートしました。

続いて木工房KOIVUを営む木工職人の鈴木岳人さん(左)と、木工メーカーHida Collectionの浦西さん(右)によるトークセッション。ロフトワークがプロデュースに関わったパナソニック社研究拠点内の共創スペース“Wonder LAB Osaka”で使用する家具製作に、鈴木さんと浦西さんのお二人にご協力頂きました。また、鈴木さんにはロフトワークが経済産業省と進めるMORE THAN PROJECTにてイベント展示用の什器制作にもご協力頂きました。
お二人には普段の制作とは違った、外部のクリエイターとの協業による進め方や、考え方に触れられた感想を語って頂きました。

3番目は同じ飛騨古川町内で17年前からお店を構えられている壱之町珈琲店の店主森本さんと、“ヒダクマの女将” 森口による「人が集まるコミュニティ作り」についてのトークセッション。

そして最後はFabCafe Hidaの改築設計を担当した中山英之さんと、FabCafeの仕掛人でもあるロフトワーク岩岡による対談が行われました。

会場では地元の方によるアポ無し飛び入りの似顔絵コーナーが登場!オープンなクリエイティブの場を目指すFabCafeらしい素敵なハプニングでした。

僕も描いてもらいました。結構似てます(笑)。

良い雰囲気。

子供も楽しそうに綺麗に化粧直しされた庭で遊んでいました。

FabCafe Hidaの隣道を、翌週から開催される古川祭りの豪華な山車が通っていったのも、趣がありました。

そしてFabスペースにはオープンして初めてのお客様がいらっしゃいました。

会場内で撮影したての3Dデータを、さっそく3Dプリンターで出力していたそうです。

さてさて宴もたけなわ、イベントの最後は中山英之さんによる建築解説ツアーで締めくくられます。

店内には組木の技術がふんだんに取り入れられています。
こちらは元々あった柱と新しい柱を金輪継(かなわつぎ)という組木技術で接いだもの。その時代ごとのライフスタイルに合わせた増改築により、長い時間をかけて “更新” されてきたこの建物らしさを象徴する柱です。

店内にはこのような、片側しか手すりがなかったり、パーツが取り付けられる予定だった溝がそのままになっている“半製品”、つまり 未完成の椅子が沢山あります。

「常に完成しきらない空間」という設計コンセプトに従って “あえて” 未完成品を飛騨産業株式会社様とともに開発した特別な家具だそうです。

和室の利用も可能です。東京のクリエイターのバッタ☆ネイションがデザインし、飛騨の木工職人で職人工房calm’s cafeを営む堅田さんが制作した組木の脚とアクリル天板のテーブル(この製品は大人気で、すでに予約も入っているとか)が畳に映えます。

今後はアーティストインレジデンスのように滞在しながらものづくりをできるような設備も計画しているそう。
5月28日からは“Smart Craft Studio in Hida”と銘打ち、ニューヨークのデザインスクールParsonsや台湾、トロントの建築、デザインを専攻する学生約30名が飛騨の広葉樹を活用し、組木技術ととIoTの組み合わせによるイノベーションを生み出すべく、約1ヶ月の滞在に利用される事が決定しています。

Fabスペースにはレーザーカッター、3Dスキャナー、3Dプリンターなど基本のツールが揃っています。

敷地の再奥にあるこちらの蔵は、CNCルーターやUVプリンターなどこれまでの木材加工や家具製作などのものづくりの幅を広げるFabマシーンを導入したスペシャルな工作スペースに生まれ変わる計画もあるそうです。続報をお楽しみに!!

僕の一番のお気に入りスポットは「中庭」。暗くなってからの雰囲気が最高です。
元々は屋根に溜まった雪を降ろすために使われていた中庭だそう。夏になったらここで流しそうめんとか線香花火とか、やりませんか?


まだまだ紹介したいポイントが沢山ありますが、ここら辺で一旦お開きに。
ヒダクマとFabCafe Hidaの最新情報は公式FaceBookでご覧いただけます。

それと、今回のオープンに合わせてヒダクマ公式Webサイトもリニューアルされました。
こちらではヒダクマの活動コンセプトやサービスの詳しい情報だけでなく、組木の3Dデータも提供しています。こちらは弊社ディレクターの柳田二本柳による力作です、ぜひご覧ください!

「はじめまして、ヒダクマです。」
それでは皆様、飛騨でお待ちしています!

執筆者

shoma_terai

京都ブランチ事業責任者寺井 翔茉

ロゴやプロダクト、コンテンツ、展示のディレクション、デザインコンペティションの運営など様々なクリエイティブを手掛けながら大型のCMS導入やWebディレクションも行う、ロフトワークのオールマイティなシニアディレクター。 堅実なプロジェクトマネジメントとクリエイティブのバランスの良さに定評あり。

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