Main menu

第2回:ブレインストーミング~集合知を形にする方法~ [ワークショップ編]

プロジェクトデザイン講座 第2回の後半は、実践的なワークです。チームごとにブレインストーミング(ブレスト)を開催しました。

(レポート:クリエイティブDiv. ディレクター 越本 春香)

ワークショップ: 実践! ブレストでアイデアの発散・構造化・収束

◎お題:

チームで手がける「プロジェクト」企画を決める

◎方法

1. チームのファシリテーターを決める

2. 前半30分間:それぞれ持ち寄った企画やテーマを出し合い、アイデアを拡げる

3. 後半15分間:膨らんだアイデアを収束させながら、プロジェクトの具体的内容まで落とし込む

PD講座 vol.02 ブレスト

◎ポイント:

・ファシリテーターは各アイデアを客観的にジャッジし、ラベリングし、マッピングしていく

・メンバーはファシリテーターに話すようにして、意見はみんなで聞く

・アイデアは付箋に書いて動かしたり、矢印でつないで動かせるようにする

・ 上位概念や共通点をみつけアイデアを発散する

・発散の時間はどんどん言葉や線を増やしていく

アウトプット:各チームのプロセスとアイデアマップ

ブレインストーミングやファシリテーションは、簡単なようで深いもの。慣れないチームでの短時間ブレストはなかなか難しかったようです。チームによって進行もアウトプットの形も様々だったので、簡単にそれぞれのチームのプロセスとアウトプットをご紹介します。

コンセプトビジュアルから“出航”、「ホットジャパン」を目指す!(チーム白船)

PD講座 vol.02 ブレスト

*プロセス:

チーム名である船の絵を描くところからスタートし、付箋にキーワードを書いて共通点ごとに郡を作るスタイルで展開。違う共通点がみつかると、付箋をどんどん動かし、フレキシブルに展開していきました。

*ポイント:

最初に船出発点に絵を描いたことで、チームの方向性がイメージとしてシェアしやすくなり、コンセプトもスタートからブレのない、腑に落ちるものとなりました。テーマは、「クールジャパン」に対抗して「ホットジャパン」。日本のクリエイティブを海外に発信していくプロジェクトを展開していきたいとのこと。

「もてあましている人」と「足りない人」を繋げたい、具体化に課題(チーム熱帯低気圧)

PD講座 vol.02 ブレスト

*プロセス:

ホワイトボードに直接キーワードを書き始め、ディスカッションの中で出てきたキーワードは付箋に書く方法。アイデアの郡を作りながら、共通するキーワードを色の違うペンで書き込んでいきました。

*ポイント:

「もてあましている人」と「足りない人」を繋げたいというコンセプトは決定しましたが、収束のフェーズでさらに上位概念に発展してしまったため、具体的に落とし込むことが次回への課題となりました。具体化・詳細化が足りないと、抽象化しても着地が難しくなります。

2人ファシリテーター体制、「自分の力で生きる」をテーマに詳細化(チームMixedCandy)

PD講座 vol.02 ブレスト

*プロセス:

メンバーそれぞれが付箋を使いながらキーワードを貼っていきました。そして繋がりを線で書きながら出てきたアイデアや共通点は横に直接書き出していきました。このチームでは2人のファシリテーターがメンバーに問題提起するかたちで進行していきました。

*ポイント:

テーマは「自分の力で生きる」ために人の資源を繋げること。ただ、抽象的な単語が多かったため言語化できていない部分があり時間が足りなかったようです。みんなのイメージに共通する言葉でより具体的な方向性を明文化していくことが課題となりました。

拡散と収束のメリハリを大事に。ファシリテーターは客観性が重要(チームReal)

PD講座 vol.02 ブレスト

*プロセス:

初めピンクの付箋だけを使ってキーワードを貼付けていきました。キーワードの量は多くありませんでしたが、矢印で繋げたり、丸で囲ったりしながらファシリテーターがどんどんボードに書き込んでいきました。プロジェクトテーマは、「アンチロジカルな日本独自のワークスタイルができる場」。

*ポイント:

前半はファシリテーター主導で話が進んだため、後半はメンバーのアイデアを改めて付箋に書き直していきました。収束のフェーズで一人一人のアイデアを発散させてしまったので、時間が足りなかったようです。これからは客観的な立場でメンバーをファシリテートすることが課題となりました。

事前準備でチームビルディングもしっかり。言葉のミックスでイメージを共有(チームハプン)

PD講座 vol.02 ブレスト

*プロセス:

「それぞれのやりたいことをチームで共有する」という宿題をしっかりとこなし、まとめたシートを事前に印刷して配布するという、しっかりしたチーム。付箋でキーワードを貼付け、どんどん動かして矢印で繋げていきました。その繋がりについて一人一人が意見し、みんなが聞くというスタイルだったので、発言が活発でボードへの書き込みも増えていきました。

*ポイント:

「目的のない場所」というキャッチコピーが派生し、「縁側っぽい空き地」というコンセプトの“場”を作ることがテーマに決定。参加者みんながイメージできるキーワードを掴みにもってきたことと、「縁側」と「空き地」という言葉のミックスが人を惹き付けつけました。

Facebookで事前のブレスト、ファシリテーターが指標を決める(チームSHINEZ)

PD講座 vol.02 ブレスト

*プロセス:

事前にFacebookグループで話し合った内容をiPadで見ながらリーダーが箇条書きでキーワードを書き出すところからスタート。その後、共通する点を付箋に書いて貼っていくという他のチームとは違ったスタイル。現代の家庭の問題を、新しい女性・古い女性とセグメントし、マーケターの視点を取り入れながら、最終的に「新しい社会に適応しきれていない家族を“マッチングする仕組み”を作る」という方向性に落とし込みました。

*ポイント:

ブレストの途中からファシリテーターを決めたことにより「楽しいかどうか」という指標が定まってきました。マーケッターチームらしい、バランスのとれた議論でしたが、まだまだ具体化の余地はありそうです。

まとめ:チームビルディングがブレインストーミングの質を上げる

今回のワークでは各チーム、アイデアを具体的な言葉に落とし込んでいくことが難しかったようです。講師からのまとめでは、それぞれが自分の意見を主張しながら、粒度を上げる(みんながイメージできるように言葉の粒の度合いを小さくし具体化していく)ことが重要だと提示されました。また、集合知を形にしていくためには、心を開いて意見をぶつけ合えるチームビルディングが必要とのこと。

PD講座 vol.02 ブレスト

 今回の宿題は、様々な「観察」の手法を用いながら、「プロジェクトに関わる具体的なイメージに近いものを探してくること」。次回は、プロジェクトの方向性を決めるのに重要な「プロジェクトコンパス」作成にチャレンジします!

コメント

blog comments powered by Disqus

次回セミナーのご案内

  • 19
    11月

エネルギー、知ってデザインする  -Planting seeds of inspiration.-

本プログラムは、MTRL Kyotoで開催する、イベントの転載です。 エネルギー、知ってデザインする  -Planting seeds of inspiration.-第一回:手のひらサイズの小さ...

このイベントに申し込む

お申し込みを受け付けております。