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第4回:ラピッドプロトタイプ ~仮説検証のモデルを作る~ [ワークショップ編]

前回は各チームともプロジェクトコンパスシート(プロジェクトの目的や課題、スケジュール等の全体像)を完成させました。(第3回のレポートはこちら)。プロジェクトの方向性が固まると、スピードも加速していきます。

(レポート:クリエイティブDiv. ディレクター 越本 春香)


PD講座 vol.04

 中には、講座以外の日に集合し、サービスのロゴデザインを作ってみたり、モックサイトの立ち上げたりする精力的なチームも。今回のテーマである「プロトタイプ」のイメージは十分にできているようです。

ワークショップ:プロジェクトのMVP(実用最小限の製品)を作ろう

「大衆向けを目指さない」プロトタイプのターゲット設定

今回、ワークショップで挑戦するのは、「ラピッドプロトタイプ」。プロジェクトで作り上げようとしている製品・サービスのコアな価値を伝え、検証して行くためにMVP(Minimum Viable Product)を制作してみます。

ここで重要なのがターゲット。コンセプトを考えるときと同様、いきなり大衆向けのものを作ろうとすると、課題も大きくなりすぎてしまうもの。MVPではミニマムな単位で課題を設定し、実用最小限の製品をまず作ってみて、目的達成の効果検証をしていくことを大事にしていきます。

ミニマムな単位を見つけるには、特定の課題にフォーカスすることが重要。先端動向に敏感で、情報収集を自ら行い、他の消費者人たちに影響力のある「アーリーアダプター」を具体的なターゲットとして意識してみることが手がかりになります。

PD講座 vol.04

 ▲「アーリーアダプターが求めているのは具体的な課題です。」ロフトワークのディレクター・西本がプロトタイプについて解説

ワークショップ:やりたいことの価値を最小限の形で最大限伝える

ストーリーボード、ポスター、プレスリリース、パフォーマンスなど、プロトタイプには様々な表現方法があります。例えば、Twitterのコンセプトをストーリー仕立てにしたアニメーションもその一例です。各チームは、自分たちのプロジェクトに合わせたMVPを制作することに挑戦しました。

◎ お題: 

プロジェクトの価値を伝える「プロトタイプ」を何で表現するか決め、形に落とす

◎ ポイント: 

・既存の表現に縛られないこと 

・ユーザを中心にで考えること 

・材料の選択、手法は自由

PD講座 vol.04

触れたらわかるぐらいの「エッヂ」はどこにある?

ワークの前半では、どのチームもA4サイズのフライヤーやパンフレットなどのフォーマットをプロトタイプとして考えていたようです。でも、それで本当に、その企画のコアは検証できるのでしょうか? そこで、講師陣がヒントとして提供したのは、既存の形に縛られずユーザー中心に考えること。例えば、FabLab 渡辺さんが挙げたアイデアは、以下のようなもの。

・ 人の繋がりや輪を表現するなら、A4ペラのフライヤーではなく、ジャバラ式や巻物にしてみる 

・ 「座る」といっても色々な座り方があるから、座っている人のシルエットをたくさん描いてみる 

・ ユーザーテストする時に、みんなでお揃いのTシャツを着てみる

PD講座 vol.04

 ▲ 渡辺さん「“ここまでで十分だよね”と言った瞬間に、リミッターになってしまいます」

渡辺さんのアドバイスをきっかけに、それぞれのチームから、独特のアイデアが出てくるようになりました。MVPは、プロジェクトのユニークネスを体現するモノでもあります。このアイデアがとても重要。

「FabCafe」でプロトタイプ

プロトタイプのイメージができたチームは、実際のものづくり作業に突入です。「チーム熱帯低気圧」は、自分のニーズと、余っているニーズの部分を凹凸で表した“パズル”をプロトタイプにしました。講座の会場であるloftwork IDの1階には、デジタルものづくりカフェFabCafeがあります。このFabCafeにあるレーザーカッターを使用してプロトタイプ作りに挑戦しました。 

PD講座 vol.04 プロトタイピング 

▲イメージが形になっていく瞬間。ワクワクしながらも見守る姿は真剣そのものです。

 

PD講座 vol.04 プロトタイピング

 ▲出来上がった「パズル」のプロトタイプ。人と人をつなぐサービスのキーになるアイテムだそう。「ちょっと小さすぎる?」「どう思う?」等、モノがあるから見つかった発見もたくさん。

必ずしもレーザーカッターを使う必要はありませんが、講座の最後に、FabCafeチケットが配布されました。また、次回の講座では、FabLabのデジタルソーイングマシーンもお借りできることに! 次回は、できあがったプロトタイプを元に、ユーザーインタビューで検証を重ねる「プロトタイプテスト」を学びます。

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