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第6回:プレゼンテーション ~アイデアの魅力を効果的に伝える~ [プレゼン編]

プロジェクトデザイン講座 最終回となる第6回は、プレゼンテーションに挑戦しました! チ ームビルディングから始まり、ブレインストーミング、プロトタイプテストを経て、各チーム様々な表現方法を準備しプレゼンに挑みます。

(レポート:クリエイティブDiv. ディレクター 越本 春香)


PD講座 vol.6 プレゼン

▲ 全員が審査員。プレゼンテーションを聴く側も真剣です。

プレゼンテーション: アイデアをどれだけ効果的に伝えられるか

◎お題:

10分以内でプロジェクトの価値を伝える

◎ プレゼンの方法 

・表現方法は自由 

・1チーム持ち時間10分以内

◎審査のポイント 

・心が動かされたか 

・プロジェクトの価値が伝わったか

◎審査方法 

・講師は5ポイント、受講生は1ポイントのシールを投票

プレゼンテーション:各チームが6週間で作り上げた「プロジェクト」をご紹介します

6回の講座の中で、どのチームも着実に完成度が高くなっていきました。チームごとにチームビルディングの進み方や作ったプロトタイプは、もちろんプレゼンテーションの表現方法も様々。チームごとの特色が色濃く出ていました。6チームのプレゼンテーションをご紹介します。

● チームMixed Candy 「ジブンでジブンの社長になろう」

PD講座 vol.6 プレゼン

 

Mixed Candyではフリーランスの独立支援として、フリーランスの生活状況をわかりやすくするための「フリーランスエコノミー」を提案しました。終身雇用が崩れた世の中で、今の仕事は楽しくても続けていくことに不安を感じる人。フリーランスになりたいけれど、実際やっていけるかわからないという不安を持つ人。そんな人たちにフリーランスを体験できるようなサービスやイベントを作りたいというメッセージを伝えました。

PD講座 vol.6 プレゼン

 

プレゼンテーションの前半は、これまでのチームでの苦悩の様子を紹介しました。プロトタイプの進行具合はとても早かったものの、土台がしっかりしていないままどんどん進んでしまったことに疑問を感じぶつかり合ったこと。講座以外の日に集合して何度も打ち合わせを行ったこと。「これがプレゼン?」と思った人もいたかもしれませんが、Mixed Candyはこのチームビルディングの過程こそが本当のMVPとなっていました。

●チームSHINEZ 「ご近所大学」

PD講座 vol.6 プレゼン

 SHINEZはご近所付き合いの新しい交流のきっかけとして「ご近所大学」というマッチングサービスを提案しました。マンションの隣にどんな人が住んでいるかわからないという時代。地域のコミュニティに入る際「何から始めたらいいのかわからない」という人が増えています。「ご近所大学」のサービスを使うことによって、趣味や遊びなどハードルの低いきっかけを「先生」「生徒」という形で繋ぎ、子供からおじいちゃん・おばあちゃんまで参加できるようにしたいと語りました。将来的には地域交流のレポートを公開し全国のコミュニティに広げていきたいと夢が詰まっていました。

PD講座 vol.6 プレゼン

 質疑応答で、金銭のやり取りはせずにボランティアだけで賄っていく点に「マネタイズが弱い」という講師からの指摘がありましたが、会場からは「地域密着型のケーブルテレビなら協賛してくれそう」「政治家だって地域活性化に興味があるはず」と意見が飛び交い、コンセプトに共感を持つオーディエンスがとても多い印象でした。

● チーム熱帯低気圧 「Non-Sol(ノンソル)」

PD講座 vol.6 プレゼン

 熱帯低気圧はコラボレーションの支援ツールとして、「Non-Sol(ノンソル)」というパズルを提案しました。企業のM&Aやコラボレーションによって新しい価値が生まれている現代で、自発的にコラボレーションできている人たちは意外と少数派。自分に足りない部分と、誰かのために活かせる部分をマッチングすることで、コラボレーションしやすくすることを目指しています。自己分析や自己紹介、ワークショップのアイスブレーク、教育現場のチーム作りなど、話すことのきっかけづくりとして汎用性の高さを語りました。

 

PD講座 vol.6 プレゼン

 ブレインストーミングでは“デコボコ”という抽象的なキーワードで、なかなか方向性が決まりませんでしたが、それを具体化ではなく抽象的なままプロトタイプに落とし込んだところが、説得力のあるMVPとなりました。

● チームハプン 「縁側のような空き地」

PD講座 vol.6 プレゼン

 「空き地のような縁側に皆様をご招待します。バッグに知恵や経験を詰め込んでピクニックに行きましょう!」軽快な音楽とともにアトラクションに参加したかのようなナレーション。画面に吹き出しが映されると、メンバーがその前に移動しマジックで直接コメントを書き込み発表。エンターテイメント性の高さがオーディエンスを惹き付けました。

PD講座 vol.6 プレゼン

 自分の“好き”や“得意”を共有することで新しいコミュニケーションのあり方を提案。縁側のような空き地という“場”をインビテーションの形でMVPに落とし込むことで、プロトタイプのバッグとうまくつながっていました。プライスレスな心のやり取りを流通させたいという想いがメンバー間で共有され、それがオーディエンスにも伝わり共感を呼んでいました。

●チームReal 「きまるがかわる」

PD講座 vol.6 プレゼン

 「2分で全てを伝えます!」と言い放ったRealは、プロトタイプをストーリーボード形式でビデオにまとめました。「しぼる」「ひろげる」「きめる」の3つをテーマに意思決定の支援を行い、企画の差し戻しにかかる膨大な時間を削減し、大切なことに集中できる時間をつくることを提案しました。サービスを通じて「次の一歩へ踏み出す勇気」がみんなに伝わったら、プロジェクトは解散するという最終目標まで掲げました。

 

プレゼン時間が短かったため、細かいターゲット設定や、他のサービスとの差別化が説明不足で質問されることもありました。しかしプロトタイプテストでストーリーボードのビデオを街頭で見せて回った際に、ユーザーの声を録音してビデオに組み込んだことで、リアリティが大幅に増しユーザーの需要が伝わるプレゼンテーションとなりました。

●チーム白船 「アーティストと企業のコラボを支援するプロデューサー集団」

PD講座 vol.6 プレゼン

 

白船は日本の素晴らしいアーティストや、技術文化をプロデュースすることで、海外に向けて発信する提案をしました。

 

PD講座 vol.6 プレゼン

 

技術提供やプロモーションに困っているアーティストと、自社技術のプロモーションや斬新な発想に困っている企業をマッチングさせ、クラウドファウンディングで資金調達を行っていきます。ピクト図を使ったビジネスフロー図など、投資家にも説得力のある内容を盛り込むことで、堅実にスタートできそうな感じが伝わってきました。始めからコンセプトが強く、具体的アクションも設定されていましたが、まだまだ広げる余裕がありそうでした。

まとめ:「○○をする」と決めてしまったらできなかったこと

本講座では、プロジェクトを「デザイン」するという視点で、重要な要素を6つのステップに分解し、連続ワークショップ形式で実践的に学んできました。毎週2時間×6回、この1ヶ月半の中でメンバーそれぞれのアイデアがものすごい早さでチームのプロジェクトに変化していきました。チームによって進み具合は様々だったものの、最後のプレゼンテーションではどのチームのプロジェクトも本当に実現してほしいと思うくらい完成度の高いものとなりました。

PD講座 vol.6 プレゼン

「たった6週間でここまで具体化できたのはすごい!各チームとも個性的でしたが、共感できるかどうかが点差につながりましたね。」(ゲスト講師:今田素子さん)

PD講座 vol.6 プレゼン

「今日は教える立場ではなく、教わりに来ました。なぜなら、飛躍があるのはだいたい締め切り前だから。でも一週間にこんなに変わるとは思わなかったです。すごい」(ゲスト講師:渡部ゆうかさん)

PD講座 vol.6 プレゼン

「私は今回、講座コーディネーターをつとめましたが、各チームに対して何も具体的な方向付けをしませんでした。 "○○する!"と決めていたらここまでできなかったと思います。本当に、何もしなくて良かったですね!(笑)」(講座コーディネーター:林千晶)

最後に、林の挨拶で講座を締めくくりました。

 「仕事でもプライベートでも、"何を、何のために、誰とやりたいのか?"というコンパスを常に持ってほしいです。それは心の原石です。課題にぶつかるたびに何度もコンパスと向き合って"MVP"を作り続ければ、人を巻き込む力が強くなります。私が大好きな言葉は"セレンディピティ(幸運を引き寄せる力)"なのですが、日本語で言うと"ご縁"ですね。プロジェクトデザインは、プロジェクトを楽しく、柔軟に進める考え方ですが、それは同時に人を巻き込む手段でもあります」

プロジェクトを成功に導くには、アイデアのブレインストーミングから企画立案、作っては改善を繰り返すプロトタイプテストまで、一連の業務の全体を把握しながら、そのひとつひとつを確実に実行していくことが大切です。このプロジェクトデザイン講座を通して得た一番大切なものは、スキルや考え方だけでなく、チームビルディングからなる出会いだったのかもしれません。

講座が終わってもイベント開催するチームもあるようなので、引き続き各チームの動きをお楽しみに!

 

(全6回レポート執筆:越本 春香)

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