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Loftwork Webmaster Camp Vol.3「組織、チームを超えてベストチームを作る」
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Loftwork Webmaster Camp Vol.3「組織、チームを超えてベストチームを作る」

今年からスタートした「Webmaster Camp」の第3回は、チームビルディングをテーマに、2日間にわたる初の合宿型プログラムを実施。大半をワークに費やした今回は、Webの世界を飛び出してワクワクする未来を描く一方で、夢の実現を阻む厳しい現実とも向き合いました。

ロフトワーク マーケティング 渡部 晋也

オープニングでロフトワークの渡部は「回を重ねるごとに見えてきた課題の中から、特に多かった組織やチームの課題に本気で取り組むことにした」と説明。さらに「Webをめぐる状況がどんどん変化する中で、Webに携わる方に求められるのは、5年後、10年後を描いて、その実現に向けてどんなチームで仕事をしていけばいいのか、自分が何をすべきかを明確に判断できるスキル。完全に会社を離れて新しいことをとことん考え抜く2日間です。また、同じバックグラウンドや職能をもった他社の人たちと、お互いのナレッジを交換し合って新しい気づきを得ることも目指しています」とオープニングを終えました。

Ice Break & Talk Session

“チームにはやりたいことを熱く語れるパッションのある人が必要”

ワークショップに先立ち、まずはアイスブレイクを実施。今回の参加者は、上司と部下、同じチーム内で仕事の領域が異なる二人、同じ会社で面識のない二人など、全員がペアで参加していることから、二人の共通点を見つけてチーム名を付けるという簡単なアクティビティが行われました。

参加者の不安や緊張がほぐれたところで、花王株式会社の本間充氏を招いてのトークセッションがスタート。本イベントのアドバイザリーボードも務める本間氏が、これからのWebマスター像や、組織を超えたプロジェクトづくりなどについて語りました。その一部をご紹介します。

<これからのWebプロジェクトとは?>

本間:たとえば、ビールにはそれぞれ飲みごろの温度がある。温度管理をお客様に望むなら、本当は冷蔵庫ごと売りたいよね?あるいはビールサーバーを売りたいよね?そう考えると、ビールサーバーをインターネットにつなげられそうな気もしてくる。みなさんは、こういう観点で議論したことがある?こういう話ができる?

花王 本間 充氏

なぜこんな話をするかというと、Webマスターは、組織内で一番インターネットに詳しい人たちだから。Webを使った事業で成功し、見たこともない競合が出てくる時代。ここにいる人たちはWebの裏側の仕組みを知っている人たちであり、やりたいことに踏み出せるスキルを持っている。インターネットのパワーを使った新しい事業について話をすべき時期に来ていると思う。

一方で、Webサイトの役割も変わりつつある。まとめサイトの情報しか見ない人もいるし、Amazonで商品情報を見た人はメーカーサイトを訪れる必要がない。つまり、我々が発信する情報がどこで接触されるのかをきちんと考えていかないと、知らないうちに使われなくなっていた、ということにもなりかねない。

<組織を超えたベストチームの作り方>

本間:どの仕事でも中の人と外の人がコワーキングしなくてはならない。満足のいかないデザインが出てきたとき、一方的に制作会社のせいにするのは間違っている。私なら、そもそもオリエンをしたのか?こちらのメンバーはきちんと人選したのか?と聞くだろう。松井秀樹がいるからいいピッチャーを用意するように、同じ土俵に乗るために、相手はこちらの顔ぶれを見てメンバーを人選するはず。パートナーシップとは鏡の関係だ。

チームを作ったら、しばらくはメンバーの自主性に任せ、仕様書が出てくるあたりで、一回大きな“ちゃぶ台返し”をする。本当にそうなのか?僕が言ったとおりにやっただけじゃないのか?と問いかけ、その高いハードルに対してチームが機能するようになっていれば、あとは自主性に任せるというやり方。

<プロジェクトに必要な人材>

本間:コミュニケーションプランナーが必要。テクノロジーの話は二の次。オールマイティなプレゼン上手も要らない。むしろ、新しいことをどれだけやりたいかを熱く語れるほうが重要。自分にしか思いつかないユニークなエリアを持つ人は、会社にそれを言う責務がある。そういうパッションを持つ人を探して引き上げ、支えてあげればいい。幸い、Webマスターは社内の誰とでも会える立場にある。

Workshop Day1

“5年後の会社・組織の未来像を考える”

ワークショップのテーマは、「組織、チームを超えてベストチームを作る」。ファシリテーターを務めたロフトワークの柳川雄飛は、「Webへの期待が高まる中で、これからのWebプロジェクトは、さまざまな人を巻き込んで組織横断的に進める必要がある。ワークを通じて、そのヒントをつかんでもらえれば」と挨拶。

ロフトワーク プロデューサー 柳川 雄飛

1日目は、ペアで参加した二人を1チームとし、相互理解と未来像の共有を目的としたワークが行われました。主な流れは次のとおりです。

<STEP1 相互理解を深める>

チーム内で、自分の仕事とその魅力、やりたいことなどを共有。さらに、会社が今の部署に求めていること、部署から自分が求められていることを考え、共有しました。

<STEP2 未来像を共有する>

5年後の会社・組織におけるチームの理想像をイメージ。個人で考えたことをチーム内で共有しながら、「わたしたちの会社は○○をしており、わたしたちのチームは○○を役割としたチームになっている」という一文にまとめました。

各チームが考えた5年後の未来像は、ミニプレゼンで参加者全員と共有。他チームの厳しい突っ込みや、午後からアドバイザリーボードとして参加した元良品計画の奥谷孝司氏のアドバイスに気づきを得て、もっとワクワクする未来像へとブラッシュアップしていきました。

元良品計画 奥谷 孝司氏

Workshop Day2

“未来像の実現へ、確かな一歩を踏み出すために考える”

異業種の人たちが集うこの機会に、多様な意見に触れながら、Day1の成果をより有意義なものに磨きあげてほしい。そんな思いから、運営スタッフが夜を徹して軌道修正したプログラムでDay2のワークがスタート。

改めて5年後の未来像と向き合うことから始めた各チーム。一夜明け、各自が新たに思いついたアイデアを盛り込むとともに、他チームとも意見交換しながらブラッシュアップを重ねていき、「私たちは5年後、○○(ターゲット)に○○な体験を提供しています」という一文にまとめたところで、中間発表が行われました。

ここからは、いよいよ収束のフェーズです。アドバイザリーボードにキリン株式会社の上代晃久氏も加わり、各チームとも5年後の未来像を具体的なアクションプランへと落とし込んでいきました。

キリン 上代 晃久氏

<STEP1 アクションプランを考える>

5年後の未来像を実現するためのアクションプランを発散。一人20個ずつ考えたアクションプランをグルーピングしてカテゴライズし、優先度の高い5つの施策に絞り込みました。

<STEP2 アクションプランをブレイクダウンする>

5つの施策について、3年後、1年後、3ヵ月後のそれぞれのタイミングでどんなことを実現していればいいかを逆算方式で具体化。

<STEP3 アクションを妨げる障害を考える>

各チームでアクションプランの実行を妨げる障害要因を考え、課題を発表。ワクワクするような未来から、いきなり厳しい現実に引き戻され、一様に苦しい表情の参加者たちは、アドバイザリーボードとともに解決策について真剣に議論しました。

課題解決に向けたアドバイスの一部を紹介します。

課題)仲間の不在・組織風土の壁
本間:
飲み会の冒頭5分で話せる内容にすること。社内の人に説明する前に、社外の人に相談するのも一つ。自分の説明のどこがわかりにくいかを聞いて直す。そんなことやってもしょうがないと言われたら、アイデア自体をもう一度見直す。

課題)上層部の説得
上代:
いかに志として語れるか。飲み会の席のような熱い議論ができるか。3回ぐらいダメ出しされてからが本番と思うこと。あとは、上司から怒られても社長から怒られなければいいや、という覚悟を決める。
本間:相手が承認しやすいプレゼンを準備する。事前に承認条件をそれとなく聞いておくのも方法。一方で、まずはチームビルドをきちんとすべき。メンバー間で意見の矛盾がなく、いかなる質疑応答にも答えられるようにしてから上層部に相談する。一回ぐらい蹴られてもリベンジをかけるぐらいのチームにすること。

課題)競合による後追い
上代:
一社でやると後追いされやすいが、他のパートナーを巻き込むと真似しにくい。

課題)5年という時間的制約
本間:
お金と時間には必ずリミットがある。一定期間内に完了できないタスクを明確にし、残タスク表を作ること。できなかったことは次の計画に盛り込んで、忘れずにやればいい。
上代:たとえば、3年計画でひっくり返らない計画を見たことがない。3年計画です!と宣言した上で1年後、2年後のミニゴールを作っておき、1年後も成功しています!と言いきってしまうことが重要。

課題)行政への働きかけ
上代:
若い人たちの中にはやる気のある人、情熱のある人たちも多い。その人たちを巻き込んで、まずは勉強会から始めてみる。
本間:プロジェクトの人事相関マップを作ることをお勧めする。リーダーが役不足と判断されたときの代役候補も立てておく。

<STEP4 障害の解決策を考える>

アドバイスをヒントに障害を乗り越える方法をチーム内で考え、解決策を発表したところで、すべてのワークが終了。

本間氏は全体を振り返り、「今回はWebの話はほとんどしていない。誰でもWebコンテンツの発信ができる時代に、その先をいかないといけない。まったく違うWebの活用方法を生み出せれば、みなさんも輝ける。まずはここでの体験を社内の誰かに伝え、コミットすること。そこから少しずつ時間を作り、周りを巻きこんでいきながら、進めていってほしい」と総括。

また、参加者アンケートでは、「今後に活かせそうか?」との問いに全員がYesと回答。「目の前に仕事に追われ、わくわくする気持ちを忘れていた」「異業種の方との意見交換によって、違う視点や考え方を発見できた」「現在のサービスに落とし込めるヒントがもらえた」「課題解決に向けた具体的な行動のきっかけがつかめた」など、気づきと学びにあふれた2日間を振り返っていました。

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