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MORE THAN プロジェクト 「マッチングフェスーーJapan Brand Expansion」開催レポート
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渋谷ヒカリエ 8/COURT

MORE THAN プロジェクト 「マッチングフェスーーJapan Brand Expansion」開催レポート

2015年9月25日(金)、渋谷ヒカリエにて、海外展開のプロフェッショナルやプロジェクト関係者をゲストに迎え、ジャパンブランドの海外進出について考えるイベント「マッチングフェス――Japan Brand Expansion」を開催しました。

日本人らしさを形づくるものとは何か

イベントの最初に登場したのは、経済産業省クリエイティブ産業課総括補佐の福永茂和さんと、ロフトワークの林千晶。

「昨年は16件のプロジェクトが採択され、およそ160件の商談が成立しました。今年も13件が採択され、今後の展開が期待されます。今日は3つのトークセッションに加え懇親会が用意されているので、この場で何かをつかみ今後の事業展開に活かしてもらえたら」という福永さんの挨拶からスタート。

続いて、国の文化を世界に伝えるのは国や政府ではなく個人、と会場に対しメッセージを投げかけた林。「日本のイメージが変化したのは、歌舞伎の公演がニューヨークで行われた際に、参加した影響力ある一個人がその魅力を伝えたことがきっかけだと言われています。こうした個人の活動が「いつか日本に行ってみたい、モノを使ってみたい」という気持ちを生み出します」と語り、今年の採択プロジェクトの商品が世界に羽ばたき今度はどこで出会えるかが楽しみ、とオープニングトークを締めくくりました。

貿易の障壁とその突破口

「貿易の障壁とその突破口」と題した最初のセッションには、フードクリエイティブエージェンシー「EAT TOKYO(イートトーキョー)」の引地海さん、moretrees(モア・トゥリーズ)の水谷伸吉さんが登壇。モデレーターをロフトワークの林が務め、アドバイザーとして経済産業省の福永茂和さんが登壇されました。

「三嶋フーズと冷凍手毬寿司の海外展開をサポートし、「Japanese traditional party finger food」としてプロデュースしました。食品は賞味期限や鮮度などの物流面他、問題が様々。これを真正面から突破していくことは難しかったため、別のプロジェクトに相乗りしてシンガポールに輸出。ケータリング市場を活性化させながら商品を展開しました」(EAT TOKYO 引地海さん)

「私たちは苔玉をプロデュースしました。課題は2つ。模倣品の問題と、日本で育てて輸出することのハードルの高さです。前者の課題に対しては、ただの苔玉だと商標が取得できないため、ネーミングから差別化を図ろうと「masumoss(マスモス)」という枡に入れた苔玉を作りました。

後者は、植物検疫の煩雑さや輸送に時間がかかることが課題でした。そこで、現地のディストリビュータ(販売代理店)を探して現地生産することに。日本から空輸する枡のみを空輸し、現地で苔玉を作ってセットにすることで、なんとか流通できるようにしました」(Moretrees 水谷伸吉さん)

「貿易では品目が細かく分かれ、それぞれ措置が決まっています。こうした法規はJETROで調べられます。小さな事業者でも相談に乗ってもらえるので、相談してみるといいでしょう」(経済産業省 福永茂和さん)

ローカルがグローバルにつながる

続くセッションは「Local to Globalのアプローチ」というテーマ。アイディーテンジャパン株式会社 代表取締役社長 澤田且成さん、株式会社Culture Generation Japan 代表取締役 堀田卓哉さん、経済産業省 堤宏平さんがゲストに登壇。モデレーターは、ロフトワークの秋元友彦が務めました。

「地方と世界をいかにつなぐか、その方法は色々あります。まず、クールジャパンとインバウンドをどう考えるか。わざわざお金を払って日本に来てくださっている人々が数多くいる。こうした方々にしっかりと日本のファンになってもらって、国に戻ったときに日本の魅力を広めてもらうこと。海外といっても、色々な国があります。出ていこうとしている場所で評価されるのはどこで、どこで最終的な利益を出すのかはしっかりと考えなくてはいけません。

そして、重要なのは現地のバイヤーを味方に付けることです。彼らは日本のモノがいいのはわかっている。目に見えないどんな価値が商品に込められているのか、そのストーリーを伝えていく必要があります。そのためには、バイヤーの手間をなくしてあげること。選ぶ写真や文言、在庫などを用意してあげましょう」(アイディーテンジャパン 澤田 且成さん)

「モノづくりや販路拡大のサポートをしていて、「Next Market In」というモノづくり手法を行っています。グローバルなバイヤーやデザイナーのチームと、日本のメーカーが共同で商品開発をするという活動です。クロイ電機というパナソニックのOEMを行っていたメーカーが、この仕組を活用して海外のライフスタイルに合わせて和柄の照明器具を開発しました。製品にはクロイ電機が伝統的に持っていた木の加工技術、和紙やLEDの技術が用いられ、現在、MoMAで新しい絵画として展示されています。この手法は現地のライフスタイルを理解している人たちと共に商品を開発し、販路の開拓にもつながるというもの。地域のメーカーが海外に出て行く際の参考になるのではないでしょうか」(Culture Generation Japan 堀田 卓哉さん)

「日本の地域の魅力を海外に伝える事業を展開しています。地域を巡り、500の商材集めて紹介している「The Wonder 500™」、日本人と外国人の両方が地域の名物を投稿・評価する「NIPPON QUEST™」、日本各地の地域資源を取材するインフルエンサー招へいツアーなどを展開しています」(経済産業省 堤さん)

ロフトワークの秋元はゲストの方々に「様々なサービスが存在していることが知られていないため、つかめていないチャンスがある。事業者の声を集めて、勉強する機会を作っていくのはいかがですか?」と提案。ゲストの方々も「事業同士でつながって、横の連携を強めながら世界にアプローチしていけたら」とコメントしていました。

ライトニングトーク

セッションの合間には、東京急行電鉄株式会社 都市創造本部 開発事業部 事業計画部 磯辺 陽介さんとクックパッド株式会社 インターナショナルアド室 金子 順さんによるライトニングトークも。

「現在、みなさんがいらっしゃるこのフロアは、プロダクトデザインから、地域の魅力をどう見つけて花開かせるかという仕組みのデザインまで、様々な「地域×デザイン」の発信拠点となっています。その発信先は国内だけにとどまりません。私たちは渋谷を地域のデザインハブになっていきたいと考えています」(東京急行電鉄 磯辺 陽介さん)

「世界の街では日本食が人気になってきています。ですが、日本食に関する知識はまだまだ不足しているような状況。そこでクックパッドでは、日本食を海外に広めるべっく、道具など日本食の体験に関連する情報の発信を行っていきます。情報は、継続的な発信がプレゼンスを高めることにつながります。食に関して海外に情報を発信していきたいと考えている方は、ぜひご連絡ください」(クックパッド 金子 順さん)

と、お二人とも力を合わせて日本の魅力を発信していくことの大切さについて語りました。

「MORE THAN プロジェクト」の可能性

最後のセッションのテーマは、「『MORE THANプロジェクト』の役割」。株式会社クリップ 代表取締役 島田 昭彦さん、クリエイティブ&マネージングディレクターの鶴本 晶子さん、methodの山田 遊さんが登壇されました。

「イタリア人のバイヤーが、3つのものをやっている日本人としか取引したくないって言ってたんです。「パッション」、「インテリジェンス」、「ビジョン」の3つです。もちろん、モノは大事なんですけれど、まず人でつながらないとモノを売ることはできないんですよね」( クリエイティブ&マネージングディレクター 鶴本 晶子さん)

「澤田さんが、バイヤーの手間をなくしてあげることについてコメントされていましたよね。それはノウハウかもしれませんが、想像力の問題だと思うんです。自分も、お店を出すときはお客さんの気持ちになります。商品を売るときも、バイヤーの気持ちにならないといけないと思いますね」(method 山田 遊さん)

「海外で求められているのは、「non Japanese Japanese」。本物のようだけど、どこか違う日本の文化、こういったものが受け入れられています。海外に出すときにあまりに本物じゃないほうがいいんですね。ただ、「本物」を知りたいと考える海外の人は、日本を訪れるんです。私は、「MORE THAN PROJECT」は、インバウンドとアウトバウンド、モノづくりと観光戦略が一緒になったようなプロジェクトだと考えています。日本をわかりやすく見せる一方で、日本を訪れた人たちに本物を見せていく。このプロジェクトには現場の方、本物が何かがわかっている方がいらっしゃるので、距離感に合わせてうまく伝えていけるといいですね」(株式会社クリップ 代表取締役 島田 昭彦さん)

と、豊富な経験を持つゲストの方々からアドバイスが話されました。「MORE THANプロジェクト」は、モノづくりや海外展開、ブランディングに関する長年の経験を持つ人達と出会える場所。こうした人の交わりが価値を生んでいる、とセッションは締めくくられました。

「MORE THAN プロジェクト」 は、海外に日本の魅力を伝えていくプロセスを通じて、自分たち自身が「日本ってなんなんだろう」と再認識するムーブメントなのではないか、とロフトワークの秋元が会場に投げかけ、「マッチングフェスーーJapan Brand Expansion」は閉会しました。

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