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MORE THAN プロジェクト
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    1月
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レポート掲載中

渋谷ヒカリエ8/ COURT

MORE THAN プロジェクト

経済産業省のJAPANブランドプロデュース支援事業「MORE THAN プロジェクト」。2016年1月15日、日本ならではの商材で海外進出を目指す13プロジェクトが、この一年の成果をオープンセッション形式で発表。会場に敷かれたレッドカーペットを進む代表者たちは、海外展開への足がかりをつかんだ自信に満ちあふれ、さらなる飛翔を誓っていました。

ここでの言葉を、2016年の羅針盤に

左から、林、福永氏

オープニングトークでロフトワークの林千晶は、RUNWAYに込めた思いをこう説明しました。
「ここに立った瞬間に自ずと出てくる言葉。それが2016年のみなさんを方向づける羅針盤のような言葉になっていくはず。そして、その言葉にインスピレーションを受けた人たちが一緒にやりたい!と思うことで、新たなつながりが生まれていく。そんな場にしたい。」

また、経済産業省クリエイティブ産業課総括補佐の福永茂和氏は、「プロデューサーの新しい視点を入れ、海外に通用するものを生み出すやり方は、中小企業の海外展開におけるアプローチとして大変意義深い。今日は成果を共有する中で、さらに新たな方向性が見えてくると思う」と語り、この取り組みの確かな手応えを強調しました。

プロジェクトチームセッション(1)

13プロジェクトすべてが海外市場に確かな手応えを実感

続いて、オープンセッション形式で13事業者による発表が行われました。

左から、小林氏、溝口氏、宮木氏

01「ITO, Landscape weaved
独創的な技法で新しい織物に挑戦する工房織座のストールブランド「ITO」のヨーロッパ展開に初挑戦。スイスでのテストマーケティング、ヒアリング、市場調査を経て商品構成を再考するフェーズへ。 「リピートオーダーの獲得が課題。展示会への出展と交渉を続けつつ、コミュニケーションやコネクションづくりにも注力する。」(プロデューサー 小林弘和)

02「Made in Japan for Dog in the World
ウォームハートカンパニーの良質な犬関連用品を米国に展開。前半戦のブランドマーケティングで得た認知・支持をベースに、後半戦は店舗開拓に挑む。 「想像以上のメディアの反響があった。現在は、地域特性に応じた商品の絞り込みと展開を進めている。米国を機に世界に展開したい。」(プロデューサー 溝口浩司)

03「“Knot” Global View with MUSUBU PROJECT
腕時計ブランドKnotと日本の伝統技術のコラボを展開。日本品質と匠の技で世界のユーザーを結ぶ。第一弾は栃木のヌメ皮、第二弾は京くみひもとコラボ。現地調査、テストマーケティングを経て、アジア市場に手応えを得る。 「アジアを皮きりに世界展開したい。2020年に世界30カ国で販売、国内に50店舗の直営店を持つのが大目標。」(プロデューサー 宮木健二)

左から、佐藤氏、大安氏、水谷氏、小関氏

04「WA mignon Project
伝統工芸に“かわいい”テイストを入れたワ・ミニョンの子供用品を世界に展開。パリでのイベント視察、ギャラリーでの展示会、台湾での市場調査などから課題も浮き彫りに。海外の商業モールへのセレクトショップの展開に向けて進行中。
「1年にも満たない会社が、錦の御旗を持ってパリで展示会ができる。これがMORE THANのすばらしさ。」(ワ・ミニョン 佐藤貴之)

05「Contemporary washi project
愛媛県西予市の手漉き和紙をロンドン、ニューヨークに展開。従来はオーダーメイドで展開してきたため、商品づくりからスタート。現代の生活に溶け込む和紙の開発と同時に、情報発信力も強化中。
「ロンドンで新商品のお披露目会を兼ねた展示会も決定。公式サイトもまもなく全面改修が完了する。」(プロデューサー 大安羽生子)

06「Green’s Green powered by moretrees
苔商材ブランド「masumoss」を海外へ展開。昨年度に続く2度目の挑戦。昨年度はパリ、今年度はニューヨークで販路を開拓。セレブが集う和食レストランにインテリアとして置きつつ、販売もしてもらえることに。
「インテリアやテーブルウェアとしての販売に限らず、リースや、苔の栽培・供給体制の整備も検討中。」(プロデューサー 水谷伸吉)

07「Masking Color Project
塗ってはがせる太洋塗料の水性塗料「マスキングカラー」で世界制覇を目指す。現在は、国内の見本市を通じて、海外顧客に個別対応している段階。国際見本市“Maison et Objet”の参加を皮きりに海外展開をスタートする予定。
「新しいノズルを開発中。流通に乗せるリスクを考慮し、データのオープン化も検討中。」(プロデューサー 小関隆一)

ライトニングトーク

MORE THAN “ハチ公、スクランブル”

発表の合間に行われたライトニングトークでは、会場を提供した東急電鉄の樺 幸世氏が、MORE THAN プロジェクトにシティパートナーとして参加した理由を、「日本の良さを世界に発信するというコンセプトに共感したから。この会場のあるヒカリエ8Fも新しい価値を世界に発信していく目的で作ったもの」と説明。

さらに、「我々のビッグビジョンは、多様な渋谷の魅力を発信していき、日本一訪れたい街にすること。建物だけではない。MORE THAN プロジェクトと共にフィールドを大きく広げ、今日のように人や価値観との出会いにあふれる街にしていきたい」と語りました。

プロジェクトチームセッション(2)

左から、稲川氏、小林氏、大谷氏

08「Hijiri × WAKAZE Project
聖酒造の日本酒を世界に発信。まずはフランスでの販売に向け、市場調査、インタビュー、フィールドワークで得た顧客ニーズをもとに戦略を練り、ラベルデザインの見直し、アルコール度数の調整などを実施。
「パリ開催の“Salon de Sake”に出展し、商談が成立。フランス進出を皮きりに、台湾、香港も攻めていく。」(プロデューサー 稲川琢磨)

09「Banshu Hamono + TOGIYA + You
昨年度に続く2度目の挑戦。刃物の産地をブランディングし、後継者や単価の問題を改善することが真の目的。海外展示会への参加、現地のニーズ調査の傍ら、砥ぎの文化の伝達に奔走。
「ロンドン開催の“designjunction”では70歳の職人が実演。帰国後はヒーローに。みんなの意識が変わりつつあることを実感した一年だった。」(プロデューサー 小林新也)

10「Japan Made × Singapore Design
日本の各産地のものづくり企業6社と海外のクリエイターとがチームになり、シンガポール市場に向けた新商品を開発。一方で、日本のものづくりを紹介する常設的な拠点の構築にも挑戦。
「場所ができて終わりではない。展示会などで出会えた方を我々の拠点につないでいく。」(プロデューサー 大谷啓介)

左から、谷口氏、堀内氏、林氏

11「KUNISAKI SEVEN Project
畳表の原料である七島イ(しっとうい)を使った工芸品を開発し、米国での販路を開拓。L.A.にある和雑貨のセレクトショップでの販売が決定。地元メディアの密着取材が入るなどブーメラン効果も。
「決して安くはないので、背景にあるストーリーや価値をしっかり説明することで購入に結び付くのでは。世界の床を変えるのが夢。」(国東7海外戦略事業共同組合 谷口義樹)

12「Banshu “SOROBAN” Project
日本独自のそろばん教育文化で世界の発展に貢献すべく、海外に播州そろばんの販路を開拓。各地でワークショップやイベント、販売会を実施しながら反応を調査中。
「ベトナム開催の“Japan Festival”では、そろばん塾を経営する会社から独占販売したいという話をいただいた。台湾では知育玩具としての採用を希望する声も出ている。」(プロデューサー 堀内康広)

13「Kaki Wash America
伝統枠練り製法でつくられた柿の消臭成分配合の石鹸を、消臭ソリューションとして米国で展開。利用者の声をもとに、ヘアケア、ランドリー系商品も開発中。2016年アカデミー賞のパーティーラウンジでの展示も決定。
「2020年までに石鹸部門の日本代表選手になりたい。日本企業と一緒に日本のすばらしいコスメを世界に広めていく。」(プロデューサー 林ココ)

アドバイザリーセッション

確かな質とスピード感をもって大いなる成長を遂げた事業者を祝福

事業者による発表のあとは、一年間の活動を見守ってきたアドバイザー陣がコメントを発表しました。

左から、鶴本氏、矢野氏

「このプロジェクトには、ビジョンを持ち、きちんとしたリサーチをしてミスやムダを最小化し、アクションしていく仕組みがある。ゴールは違っても、競争や焦りを感じながら進めることで、スピード感と質が高まっていると思う。」 (クリエイティブ&マネージングディレクター 鶴本晶子氏)

「日本ならではの細部に宿る美学を大事にしながら、ものづくりをし、発信していこうとされている。先々のビジョンをしっかり持ちつつ、目の前の課題に取り組んでいる姿に感心した。」 (株式会社良品計画 生活雑貨部 企画デザイン室長 矢野直子氏)

左から、島田氏、澤田氏、裏谷氏

「最初につくる力1に対し、伝える力を5倍かけるようにとお伝えしたが、伝える努力と同時に聞き上手であることも大事。海外でしっかりと買う人の声を聞いていることに感激した。使われる現場、その国の文化を知った上で進めると成功する可能性が高まる。」 (株式会社クリップ 代表取締役 島田 昭彦氏)

「新たなマーケットをつくり、新たな売り場を発見してきたこと。海外の視点を持ち帰り地元を元気にしていることがすばらしい。さらに商品のバリューを高めて世界へ打って出て、地元を励ましてほしい。」 (アイディーテンジャパン株式会社 代表取締役社長 澤田 且成氏)

「このプロジェクトは、必ず成果を上げるという厳しい指導のもとに進むやり方が新しい。刺激し合いながらやることが見えてくるし、かっこよくそのシチュエーションをつくってくれている。今後がとても楽しみ。」 (マーケティングアドバイザー 裏谷 恵子氏)

すべてのプログラムを終え、ロフトワークの秋元友彦が挨拶。「期限付きの補助事業という枠組みの中で行えることに限界はある。でもMORE THAN プロジェクトでの経験があればどんな状況・環境でも事業を進められるように、そのきっかけを一つでも多く準備できたら、という思いでプロジェクトを設計してきた」と振り返る秋元は、最後をこう締めくくりました。

「日本には本当にいいものがたくさんあり、それを世界中の使い手に届けたいのに声を出せない人も多い。そんな人たちを点ではなく面の力で押し上げていけたら、このプロジェクトの存在価値はもっと高まっていくはず。補助事業でできるのはここまで。ここからは企業として、みなさんと一緒に未来をつくっていきたい。」

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