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ビジネスとコミュニティをつなぐ逆転の発想とは!?

FabCafeの川井は、Fabミニ四駆THE OYATSUAutodesk Fusion 360 アンバサダープログラムSlush Asiaのサイドイベント『Junction Asia』など数多くの企画や運営にコミュニティマネージャーとして携わっています。

その経験から、コミュニティは地域活性やアクティビティを主軸に置く分野だけでなく、企業とのコラボレーションや共創といったビジネス領域においても有用に働くと考えています。はてして、ビジネス領域へ発展するコミュニティづくりに必要なこととは?

※この記事は2月17日に開催したOpenCU主催『コミュニティづくり、始点と視点〜#01 元丹波市議・横田さん、旅のSNS・ trippiece堀さんの場合』のレポートです。


長期的な関係がビジネスとコミュニティをつなぐカギ

僕はふだんからFabCafeを中心にビジネスに発展できるようなコミュニティを作る仕事をしています。ビジネスとコミュニティは、一見離れているように思うかもしれません。利害や主従といったと短期的な関係がビジネスでは大きな部分を占めますが、僕がしているコミュニティづくりは共感や共存といったものをベースに長期的な関係性に切り替えていくことです。

ビジネスにおいてコミュニティ化を促すためには、参加者から運営側の役割を担う人が出てくることが大事だと思います。立ち上げに企業が絡むと、集まる人はどうしても参加者のままになってしまうのですが、それだけではコミュニティとは言いにくい。

たとえば、商品に紐づくコミュニティで、アクティビティを投入して活動を維持させようとしても、だいたいが3ヶ月くらいで先細ってしまう姿を見てきました。やはり、参加者が運営者となるような働きかけが必要ですね。


熱い想いよりも「友達感覚」がコミュニティを育てることもある?

期間限定で立ち上げたプロジェクトが、その後にコミュニティ化した「TOKYO FABBERS(トーキョー・ファバーズ)」という事例があります。僕がリーダーとなって、合計6拠点からなる東京近郊にあるものづくりスペースのオーナーたちと、ものづくりをブームから文化にしていこうと、東京都からも予算をもらい活動していました。

コミュニティー形成に主軸を置いて月1回のフォーラムを開いていったのですが、集まっているのはそれぞれのスペースの経営者ばかり。意見がずれることもあるし、TOKYO FABBERSの活動が各々のビジネスの延長線上にあるので、真剣な話し合いも多く、精神的にツラい時期もありました。

そこで学んだことは、コミュニティにも作り方があることです。その頃の僕は「コミュニティにはビジョナリストがいて、その人のビジョンに付いていけるか。あるいは、付いていこうという意思が持てるか」が大切だと思っていたのですが、いざリーダーになってみると「ビジョナリストには後からはなりにくい」と知りました。

そこで、ビジョナリストにはなれなくても、参加者同士で悩みを共有したりとか、同じビジネスの立場から共感できることを探すために飲み会を催したりと、意識を切り替えたんです。いわば「友達感覚」で付き合い始めたら、そこから急速にコミュニティ化していった感覚がありました。


コミュニティ化は手段でなく、あえて目的に。逆転の発想でビジネス機会を生み出す。

コミュニティをビジネスにどうやって活かすかは、マネージャーの役割と意識にいくつかのポイントがあると思っています。たとえば、「企業の力を使って個人に機会を提供しよう」という考え。企業のもつリソースやナレッジを個人に渡す機会を作ることでお互いの「できること」を増やすのです。そうすると、その企業に属する方も参加者のひとりなので、貢献し合えることも増えていく相互作用が起きて、コミュニティが大きくなっていきます。

そのコミュニティが参加者にとって自分の技術や経験を生かせる場になると、本来の会社内では得られない仕事のやりがいや情熱を思い出すようなきっかけになります。

ある自動車メーカーでカーデザイナーをしている男性が、Fabでミニ四駆を作る企画の際に、カーデザインのスケッチを教えてまわったことがありました。「とにかくカッコいいクルマを描く」という体験において彼が参加者から賞賛を浴び、カーデザイナーを志した原動力を再認識したと教えられたときは、僕もやっぱり嬉しかったですね。

また、これは僕の失敗体験から言えることですが、「コレをやらないといけない」という目的でコミュニティを引っ張ろうとしない方がいい。

その目的は「僕にとってのコレ」でしかなく、みんなが共感したものではないからです。そうすると、コミュニティではなく単なるチームや組織になってしまう。定期的な目的や活動などを設定することそのものは有効ですが、常に共感がなくなっていないかを確認することが大事です。

Fabcafeとしては「コミュニティを経営手段ではなく目的に」と掲げて、コミュニティを育てること自体がビジネスにつながると考えて実践しています。育成したコミュニティに合わせたプロジェクトやクライアントを得ていくことで、長期的に場を育て、その場から生まれた商品を販売するような形でビジネスを成り立たせるといったことも視野に入れています。

プロジェクトありきのコミュニティではなく、コミュニティがベースになったプロジェクトの投入です。そうすることで、コミュニティとしての軸を失わないまま、資産化できていくのです。


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