Main menu

「食でつながる場の仕掛け」参加レポート
  • 16
    3月
  • 無料
  • 東京

レポート掲載中

FabCafe MTRL

「食でつながる場の仕掛け」参加レポート

あなたが考える未来の食体験とは?

人や文化がつながるきっかけを作り出してくれる「食」。

誰かと一緒にご飯を食べたり、作ったり……。そんな「食」を通じた体験は、昨今増え続ける訪日外国人や国内旅行者に対し、土地の歴史を知り、地元の人々と交流する場にもなることから注目を集め、現在、さまざまな取り組みが行われています。

どんな時代も変わらない「食」が持つ魅力を、変わりゆくコミュニケーションや場のかたちに合わせていったら、どんな新しい体験が生まれるのでしょうか?

これからの時代の食体験を考えるイベント「食でつながる場の仕掛け 『訪日外国人』『地域社会』のための新しい食体験 Presented by NEC」が2017年3月16日、NEC主催のもとFabCafe MTRLにて開催されました。当日は食を通じた体験の先行事例を学びつつ、登壇者と参加者が一緒になって、新たな食体験を考えるアイディエーションを行いました。

「食」と「テクノロジー」を組み合わせて考える

株式会社ロフトワーク クリエイティブディレクター 多田 麻央

冒頭、イベント全体の企画・運営を担当しているロフトワークの多田がイベントの趣旨を説明。当日は“食”のイベントということで、美味しそうな食事を用意。ご飯を片手に、ラフな形でイベントはスタートしました。

その後、今回のイベントを主催しているNECデザインセンターの安浩子さんが、NECが食に取り組む理由について語りました。安さんによると、NECデザインセンターは普段、本質的な社会課題の発掘や可視化、共創によるビジョンやコンセプトづくり、顧客価値起点のソリューション開発などを行っているとのこと。

社会問題の発掘、可視化をするにあたって台湾での現地調査や訪日外国人へのインタビューを実施し、「食を通した新しいコミュニティや社会文化が求められるようになっている」と安さんは語ります。

そんな状況に対して、NECが持つテクノロジーのちからを組み合わせれば、新たな食体験を生み出すことができるのではないか。そう思い、NECデザインセンターでは「本当に豊かな食生活を実現する社会」をテーマとした様々な取り組みを行っているんだとか。

NECデザインセンター 安浩子さん

また、NEC社員でありながら“ブルワリー社長”という肩書きを持ち、幕張の食材で作られたビールをつくる「幕張ブルワリー構想」を展開する富木穀さんも登壇。現在の取り組み、そして今後の展望が語られました。

食×◯◯で“場”を作り出す

ゲストトークのトップバッターを務めたのは、コワーキングスペース「EDITORY 神保町」のディレクター 河原田保彦さん。現在、年間約400本のイベントを開催しているEDITORY神保町ですが、河原田さんは「ここ数年くらいで食に関するイベントの回数が多くなってきている」と語ります。

EDITORY 神保町 ディレクター 河原田 保彦さん

実際、河原田さんは「食×装飾、食×文化、食×歴史」

という3つのテーマをそれぞれ軸にしたイベントなどを多数開催しました。また、河原田さんが実行委員長を務める「COFFEE COLLECTION」シリーズは、「街の魅力を引き出すものはなにか」「何があると”街”を歩きたくなるか」というお題から、神田に根付く純喫茶の歴史に着目。コーヒーを片手に街を歩いてもらうことで「神田」という存在を知ってもらい、街の魅力を自ら再発見してもらうことで、地域活性を行っています。

同イベントは2日で約4,000人動員し、地元の人だけでなく全国各地の「コーヒー」ファンを巻き込んだ「食」のムーブメントとなり、街を活気づけているそうです。

地元の人が立ち寄る風景を街に作る

ゲストトーク2人目は、シェアハウス・シェアオフィス運営に携わり、現在はホステル事業のマネージャーとして国内第1号店となる「WISE OWL HOSTELS TOKYO」の立ち上げを担当している、株式会社シェアカンパニーの前川佳美さん。 

彼女が2016年7月22日に八丁堀にオープンした、WISE OWL HOSTELS TOKYOはB1階に音楽やアートが楽しめるバー、1階にはコーヒースタンド、全国の日本酒が楽しめる「地酒・おでん・肴 フクロウ」があるなど、食を通してコミュニケーションできる場が多数用意されています。

株式会社シェアカンパニー ホステル事業部 マネージャー 前川 佳美さん

「訪日外国人だけを意識するのではなく、地元の人が気軽に立ち寄りたくなるか、が大切」と語った、前川さん。

旅の体験の中でしか得られない価値を、地元の人や運営するスタッフ一人ひとりの目線で訪れた人たちとシェアしていく文化をつくる中で、「食」はコミュニケーションを育むという大切な役割を果たしているのだそう。2017年4月には「食と旅」をテーマにしたホステル2号店のオープンが予定されているそうです。

WISE OWL HOSTELS TOKYO

「脱・他力本願」で暮らしを豊かにする

株式会社マイキー 企画・デザイン/生活実験家 西山 芽衣さん

ゲストトーク3人目は、西千葉で「HELLO GARDEN」「西千葉工作室」の企画・運営を行っている、株式会社マイキーの西山芽衣さん。

「HELLO GARDEN」は暮らしにまつわる、さまざまな実験を行うための場。菜園や自家発電、お祭りなどが開催されています。「自分の暮らしはすべて消費で成り立っていて、何かを生み出すことで豊かになっていることがない。他力本願な暮らしから脱・他力本願な暮らしに変えていきたいと思い、HELLO GARDENを立ち上げました」と語る、西山さん。

すぐに持ってきて食べられるものではなく、一工夫を加えて食べられるものを持ってくることをルールにしたイベントや実際に野菜を育てていくプロジェクトを行うことで、西千葉の街に新たなコミュニティが誕生。地域を巻き込んで、新たな実験を行っています。

空き地を活用し、地域のコミュニティに HELLO GARDEN

カレーが起こした食卓へのイノベーション

ゲストトークの最後に登壇したのは、ハウス食品株式会社 開発研究所の金井健一さん。同社の主力商品「カレー」について話をしました。

明治初期に日本にやってきて、食文化の変化とともに変化を遂げ、食卓に浸透していったカレー。例えば、「カレー=辛い」というイメージを打ち破り、こどもでも楽しめるバーモンドカレーを作ることによって、家庭内に新たな食体験を提供することができたそうです。

ハウス食品株式会社 開発研究所 金井健一さん

チーム全員で新たな食体験を考える、ワークショップ

イベントの後半、チームごとに分かれてワークショップ。人や文化がつながる場において、食とテクノロジーを組み合わせてどんな食体験が作り出せるか、を考えていきます。

ゲストトークの内容をもとに書き出されたメモの数々

まずは「どんな場所にしたいか」をというコンセプトをつくるために、各々がゲストトークの内容から大事だと思ったキーワードを付箋に書き出しました。グループ内で内容をシェアし、そこから更にコンセプトの基となる3つのキーワードを選定していきます。

3つのキーワードが決まったら、「どんな場所にしたいか」をチーム内でブレストし、場所のテーマを言語化していきました。

3つのキーワードとテーマの発表!

発表のあとは、再びチームメンバーで話し合いに。

今度はコンセプトシートに書いた場所のテーマをもとに、具体的な場のイメージを描いていきます。そこでどんな体験を提供するのかチームで話し合い、ペルソナやシナリオを描いたりしながら、新しい食体験の中身を具体的にしていきます。

NECのテクノロジーのちからを掛け合わせる

今回はNEC主催のイベントということで「食」と「テクノロジー」を組み合わせて、新たな食体験を考えるワークを取り入れました。「NECの技術のちからカード」には「◯◯◯を計る」など、テクノロジーでできることが書かれており、例えば「美味しさを計る」など新しいアイデアを出していきました、その新しいアイデアは、各チームが考えたシナリオに掛け合わさることで、さらに食体験を魅力的なアイデアにブラッシュアップされました。

そして最後は、チームによる発表。おかんの料理が食べられる場、自分で育てた農作物で地元料理を食べられる場など、さまざまな食体験のアイデアが発表されました。

普段、当たり前のように日常の中にある「食」。食を通して生み出すことができる体験やその可能性を見つめ直し、各グループが時間を目一杯使って、新たな食体験について考えていました。

コミュニケーションも積極的に行われていて、終始、熱気に包まれていました。この場で考えられた食体験のアイデアをコミュニティや場に仕掛けていくことで、コミュニケーションの場や新たな文化を生み出していけるはず。そんな可能性の広がりを感じられる時間となりました。

次回セミナーのご案内

  • 19
    12月

ブランド価値再発見のためのXS(エクストラスモール)アプローチ

社内で生まれた新規事業やリニューアルのアイデアをいざ実際に始めようとしても、実現性や採算性を社内から問われプロジェクトが開始できない、という課題に頭を抱えていませんか? 様々な企業でイノベーションや新...

このイベントに申し込む

お申し込みを受け付けております。