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僕らのロフトワーク青春録 〜座談会:若手ホープ編[後編]〜

未経験からロフトワークに挑戦した若手ディレクターの3人。前編では、ロフトワークに仲間入りしてからの戸惑いと努力のストーリーを語ってくれました。後編では、そんなホープ達が脱皮したきっかけと、描く未来像に迫ります。

座談会参加メンバー

●名前/氏家浩史
●肩書き/クリエイティブディレクター
●ロフトワーク歴/3年
●前職/大学生
●座右の銘/「仕事を持ち、その金すべてをつぎ込んでオシャレをして、いつも一文無しでいろ」「できもしないことをたくさんやれ」byスティーブ・アルビニ

●名前/二本柳春香
●肩書き/クリエイティブディレクター
●ロフトワーク歴/3年
●前職/アパレル販売
●座右の銘/「作者の目に涙なければ、読者の目に涙なし。作者に驚きなければ、読者に驚きなし。」byロバート・リー・フロスト

●名前/河方創
●肩書き/クリエイティブディレクター
●ロフトワーク歴/2年
●前職/コピーライター
● 座右の銘/「迷ったら笑える方に」byテリー伊藤
「主人公になれ、舞台がなければ創れ」by河方創

ブレークスルーのきっかけは 周囲とのコミュニケーション

前編より続き)

二本柳:コミュニケーションといえば、ロフトワークに入ったばっかりの頃って、自分が伝えたいことを上手に伝えることができなかったし、わからないことを的確に質問することも難しくって。社外はもちろん、社内コミュニケーションも苦労していたなぁ。「みんなでごはんに行こうよ!」なんて時にも、一緒に行かなかったり。あ、それは今でもそうだ。

氏家:変わってないのか!

二本柳:確かに(笑)。でも当時はコミュニケーションが取りたくても取れなかった、という理由が強かったから。そこは変わったよ。

河方:どうやって克服したの?

二本柳:的外れな質問をしても、諦めずに聞いてくれる先輩が何人もいて、それが、すごくありがたかった。それで、少しずつコミュニケーションを取れるようになっていった感じですね。最近、後輩の子に「二本柳さんのインタビュー記事を読んで、ロフトワークに入りました」なんて言われることもあるんだけど、相変わらずコミュニケーションが苦手な私でも「じゃ、じゃあ、ちょっとごはん食べに行く?」なんて誘ってみたり。そういう時に、自分も変わってきたなぁって思う。

河方:僕も先輩に質問すべきことの要点すら掴めなくって「こんな質問したら、何も考えてないように思われる」みたいに悩んだ時期もあった。わからないことをわからないって言うことは、結構勇気が要るんだよね。

氏家:悩んだことないなぁ!

二本柳:ウジー(氏家)はわからないことをすぐに聞く。それが良いよね。

氏家:もちろん自分で調べることも大切なんだけど、場合によりけりだと思うんですよね。時間がない時は、わかっている人にさっと聞いた方が良い場合もある。それをピッと判断して「すいません!10秒良いですか?」って。実際は5分くらいかかるんですけど(笑)。

河方:僕の場合、逆も結構あるかな。ロフトワークでコピーライター出身って僕しかいないから、コピーのことは、すごくよく聞かれる。僕はその質問を全部受けるようにしているんです。自分が答えることで、他の人に質問する時の免罪符をもらうような。

二本柳:スキル交換ですね。

河方:そうそう。

氏家:僕は誰からもあまり質問されない!

二本柳:いや、ウジーは映画とかデザインに詳しくて、センスが良いキャラという印象だよ。この間、送ってくれたデザインのまとめサイトとか、すごく役に立ったし。

氏家:ホント?

二本柳:ホントホント。面と向かって言うのは、初めてだけど、頼りにしてるよ。

憧れの先輩について。 そしていつか「なりたい自分」

二本柳:みんな憧れの先輩とかいる?

氏家:そうですね。重松さんは映画学部を卒業してるんですよね。僕も映画とか音楽とか大好きなんすけど、それをどうやって仕事に結びつけていいのか、ずっとわからなかった。むしろ「それはそれ」って感じで、趣味と仕事を区別するべきと思っていて。

河方:それが重松さんの影響で変わったと。

氏家:重松さんは、作るもののクオリティが際立っていると思うし、良い物を作るためのアプローチがすごく上手。重松さんの提案書を見ていると、リファレンスとするものが、ピエト・モンドリアンの絵だったり、植物図鑑だったり、音楽だったりするんですよ。この間、重松さんが「自分のバックグラウンドを活かした仕事の進め方、つい最近オレもできるようになったんだよ」って話をしてくれて、かっこいいなぁと。自分のバックグラウンドと仕事を区別するのではなく、物事の本質を掴むためにありとあらゆるリファレンスをもってきて、答えを導き出す。「自分が好きなモノへの知識を生かしていいんだ」って思わせてくれた先輩です。

二本柳:たしかに、重松さんの“プロジェクトの本質を掴む能力”はすごい!クライアントやクリエイターときちんと合意形成しながらプロジェクトを進めていくスキルが高いよね。

眼鏡、髪型、服装だけでなくサブカル好きという趣味まで似ている。まるで兄弟のよう(奥:重松、手前:氏家)

河方:二本柳さんの憧れは?

二本柳:寺井さん棚橋さんのように、物事をロジカルに組み立てて説明できる人になりたい。ふたりは、人の話を聞いて、咀嚼して、即座に的確な言葉を出すことに長けていて。私も資料を作っていってその場で読み上げるというのは、もう卒業。何を鍛えればいいのかは、まだよくわからないけど、まずは反復練習あるのみ!

氏家:河方さんは?「オレはオレ」みたいな気もするけど(笑)

河方:ウジーの外見が重松さんに似てきたみたいに、濱田さんに似てきたねって、よく言われる。濱田さんはね、やっぱりすごい人だと思う。

左が濱田、右が河方。濱田の愛犬ボッサまで同じ髪型?

二本柳:河方さんが思う、濱田さんのすごいところって?

河方:アウトプットのクオリティが高いのはもちろん、コミュニケーションが上手だから、クライアントに信頼されているんだよね。だから、どんな場面だって「濱田さんならちゃんと着地させるでしょ」とみんなに思われる。そういうキャラクターがすごい。あとは、西本さんや棚橋さんのように、ワークショップやプロジェクトデザインが得意な先輩にも憧れます。

二本柳:ふたりは、この先の5年とか10年で、なりたい自分像って明確に描けてる?

河方:具体的に「こうなりたい」っていうのは、想像できないなぁ。ただ、漠然とした思いとして、ロフトワークに今ある肩書きとは違う領域に進みたいというのはある。クリエイティブディレクターでもプロデューサーでもなく、自分にしかできない仕事をしたい。そこに「新しい肩書き」が生まれたら、うれしいです。

二本柳:私はふたりみたいに個性的じゃないし、真面目なことくらいしか取り柄がない。でも、その真面目さが最近は少しずつ強みになってきているかな、とも思うんだよね。だから、真面目に何でもやってみる。その先に「BIG」な自分があれば最高ですね。

氏家:それなら僕は「自分のやりたいことを仕事にする」が目標。5年後、自分がどこでどんな仕事をしているかわからないけど、その時、「自分のやりたいこと」にはこだわっていたいです。

ロフトワークで一緒に働きませんか?

loftworkers vol.17

Haruka Nihonyanagi

クリエイティブ二本柳 春香